【数学】
本校の学科コース準備室において、本校教員による10回目の探究活動を行いました。数学を選択した2名の生徒は、前回の続きの作業をしました。1名の生徒は、データを集めた後の統計的な処理に苦労しているようです。エクセルを利用していますが、操作に慣れておらず処理が思うように進まないため、次回、稲葉先生に指導していただく予定です。一方、もう1名の生徒は、依然として、球技のビデオを見ながらデータを集めることに時間を費やしている状況です。
【化学】
本校化学教室で行われた化学10回目の探究活動は、神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏に指導していただきながら、正極、負極それぞれの探究チームに分かれて、探究活動の続きをしました。正極探究チームは、エコな食材にこだわり、ブロッコリーや小松菜の茎をすりつぶして電解質に入れた溶液を用いて電圧を測定しましたが、結果的には大きな差は見られませんでした。最近の実験結果からやや行き詰まりを感じ、自分たちが求める研究について大堺先生と議論し、今一度シュウ酸の影響について考え、今後の計画について話し合いました。負極探究チームは、前回作成した6種類の腐葉土の量を変えながらKCL溶液に入れて電圧の測定を行いました。泥の酸化を防止するため容器に水をいっぱいにするなど工夫し、かなり嫌気的な状態の泥を負極に用いましたが、結果的には0.2V程度の起電力しか得られず、今回も苦戦しました。次回以降、また改善の必要性を感じました。
【物理】
本校物理教室において、エクセルデータと写真を対応させて整理しつつ、クラウン形成の複雑なプロセスについての考察を行いました。滴下直後からクラウンの壁が高くなりながら広がる様子の動画をスロー再生すると、着水した1滴の流体が、薄く張られた流体を押しのけながら、着水直前の運動エネルギーが0になった時点で最大の広がりと高さをみせるという単純なモデルでは、観測される諸現象に対して満足のいく説明ができないという結論に至りました。それに代わるクラウン形成の新しいモデルの候補に必要な条件を見定める実験を行い、それと並行して縦波のエネルギー等のロスしたエネルギーや、クラウンの壁直下と底面ガラスとの間の動摩擦の影響についての考察も行いました。
【生物】
本校生物教室において、前回に引き続き、ミドリムシの走光性を確認するための適切な条件の検討を行いました。前回は、ャーレ内のミドリムシの培養液の厚みが大きすぎたために反応が見られなかったと考えられ、シャーレのふたの部分をうまく利用して厚みをそろえて実験を行いました。前回よりは反応を確認しやすくはなったものの、まだ明らかな走光性を示すことを確認するには至らませんでした。引き続き、実験条件の検討を行う必要があるようです。
【都市工学】
本校HR教室において、大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 助教 松本邦彦氏にお越しいただき、これまでの取り組みを振り返り、調査をさらに推し進めることについて話し合いました。「モビリティ」のチームは、階段・斜面(傾斜)・道幅など、各項目ごとに調査したものを地図にまとめ直すことにしました。「防災」のチームは、普段から使える防災マップとオープンスペースを生かした防災地の提案をテーマに、情報収集を具体的に行うことを確認しました。