平成28年11月15日 創造基礎B 自然科学分野FW「神大実験実習」

神戸大学大学院人間発達環境学部において、創造科学科1期生(1年)の生徒40名が、各ゼミの大学院生の指導のもとで実験実習を行いました。高校では使用することができない実験機具を使ったり、専門的な内容について半日かけて学習しました。以下は生徒の感想です。

1班 磯野ゼミ 「光合成酵素RuBiscoの研究」

〈生徒の感想〉 私たちの班は磯野さんの指導のもと、光合成酵素Rubiscoの量の調査をして、砂漠の植物と日本の植物の比較をしました。高校では置いていない高額な装置を使わしていただいて、とても専門的な研究ができました。実験は事前研究不足でしっかりとした結果を得られませんでしたが、今回の実験により見つかった新しい課題を活かして、研究活動を深めていきたい。

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2班 勝原ゼミ 「鳥の色覚の研究」

〈生徒の感想〉 私たちは「鳥の色覚」をテーマに実験を行っています。15日に神戸大学へ行き、農場で研究を行いました。鳥に被食されている柿と被食されていない柿を採取し、採取した柿の糖度、高さ、方角、中心からの距離などを計測しまとめました。私たちのテーマは「鳥の色覚」なのですが、もう一つ行っていた実験は失敗してしまったので、違う目線から実験を行いました。これから「色覚」と今回調べたことに何か関係があるのか調べていき、より良い研究にしていきたいと思います。

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3班 冨田ゼミ 「環境DNAの研究」

〈生徒の感想〉 11月15日に神戸大学の充実した器具を使って実験した。私たちの班は今回の研究を通してブルーギル、オオクチバスの有無を調べた。結果はブルーギルは深田池に、オオクチバスは湊川(兵庫高校前)にいることが分かった。DNAを抽出するデモ実験は遠心分離機を使用したもので、抽出されたDNAを実際に使うことはなかったが、自分たちが実験を行った外来種のDNAもこのようにされたかと思うと院生さんに感謝の気持ちでいっぱいになった。

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4班 山田ゼミ 「宇宙線の研究」

〈生徒の感想〉 私たち4班は神戸大学の院生、山田さんのご指導のもと、地球に降り注ぐ宇宙線の数と角度を測定しました。大学にある専門的な器具を使用させていただき、器具の調整や実際にカウントを行いデータをとりました。初めの予想とは違う結果になったけど、その要因までヒントをもらって考察することができ、おおむねうまくいき良かったです。今後は自分たちで話し合い、その結果からわかることについてより深く考察していきたいと思っています。

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5班 勇惣ゼミ 「月の年代の研究」

〈生徒の感想〉 クレーターカウンティングとは月の年代を調べるためにひたすらクレーターの数を数えるという非常にアナログな方法であり、調査内容と調査方法のギャップが面白かった。観察日時がスーパームーンの日の翌日ということもあり肉眼でもきれいにみることができたが、大学の研究室にある望遠鏡で見た月はとてもきれいで印象的だった。極寒で曇りのなか月の観察をしたためデータを得ることの大変さが少しでも実感することができたと思う。大学の研究室という学問を追及している場で研究ができたことはとても刺激的であり良い経験になったと思う。研究室の緩く自由な雰囲気は私たちに大学への大きな憧れを抱かせてくれたと思う。

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6班 舟木ゼミ 「髪の毛の研究」

〈生徒の感想〉 私たちは、「高分子」をテーマに研究を行っており、15日に実際に神戸大学へ行き、赤外分光法で髪の毛の赤外スペクトルを読み取る実験をしました。紫外線や熱、摩擦、シャンプー後、リンス後など、髪の毛を様々な条件におき、もとの髪の毛の状態と照らし合わせてそれぞれの髪の毛へのダメージについて調べました。今回の実験で調べたことをまとめて髪の毛へのダメージと抜け毛や切れ毛などに何か関係があるのかを調べていきたいと思います。

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7班 黒田ゼミ 「ハリガネムシの研究」

〈生徒の感想〉 私たち7班は、院生の黒田さんの協力のもと、ハリガネムシの体長、重さ、色を調査しました。測定した個体数は57、およそ3時間に及ぶ作業となりました。測定結果はエクセルにまとめ、体長、重さの平均値や、関係を調査するものとし、解散しました。当初、ダニの生態について研究を進めていく予定だったので、季節的な関係でダニを採取できないとなってから突然研究対象が変わったのであまり大きな研究成果を得ることはできませんでしたが、学校でエクセルにまとめデータの整理をし即急に実験内容を決めていきたいと思います。

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8班 鎌田ゼミ 「センサを用いた生体計測の研究」

〈生徒の感想〉 今回、自然科学での初めての実験活動を行った。僕らは生体計測の実験で、レモンをかじる、クリップでつままれる、など様々なストレスを与えて、それによって心拍数がどのように変わるか、という内容だったが、想像していた以上に地味なものだった。この実験は専門的な内容を学ぶところから始まり、実験中も一定時間の休息が必要で、準備期間からから多くの時間を要した。さらに、そこから得られたデータの処理にもさらに多くの時間がかかる。このように一つの実験、研究の完成には長い時間がかかり、とても大変であるということを身をもって感じた。そのようにして苦労して得たデータだからこそ、これからのまとめ作業ではしっかり考察したいと思う。

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カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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