コロナウイルス感染症への対応(お願い)

このたび、本校関係者に新型コロナウィルス陽性反応者がいることが判明しました。

学校は保健所及び県教育委員会体育保健課の助言を受け、対応を協議しているところです。

 さて、世間では新しい生活様式が示される一方で、GO TOトラベルが始まるなど、コロナウィルスとともに生きていく模索が始まっています。日本だけでなく、地球規模で人類の模索が始まっているとも言えます。学校でも6月の学校再開以降、新しい生活様式を取り入れつつ、少しずつではありますが、従前の教育活動に戻りつつあります。

 マスコミでは毎日、感染者数の状況が発表されるなど、国民をはじめ本校関係者の皆様にも大切な関心事でもあります。毎日、感染者数が発表されるということは、新型コロナウィルスは非常に身近なものであり、「誰が感染してもおかしくない」「誰に感染させてもおかしくない」ものです。実際、本県の県立学校でも感染者は発生しています。

 そのような状況の中で大切なことは何でしょうか。私は、感染した方の治癒を願うのはもちろんのこと、感染した方の心情を大切に思い、この方がさらなる心の痛みを感じることがないよう、私たちが行動することだと考えます。具体的に言いますと、「誰が感染したのか」とか「どこで感染したのか」とかは問題にしてはいけません。ましてやこうした情報を自分勝手に他者や報道関係に流したり、SNSなどで詮索したり、無責任に拡散させたりすることは、重大な人権の侵害です。それをすることがどんなに感染した方の心を痛めることになるのか、想像力を働かせねばなりません。想像力を働かせるとはどういうことか、難しくはありません。「自分が感染者だったら」と考えてみることです。自分の心が痛むのが嫌なように、感染した方はあなた以上に心の痛みを感じているはずです。その方の心を理解し、寄り添うことこそが「コロナとともに生きていく」ことに他なりません。

 本校生の皆さんなら、私の言っていることはわかるはずです。私はあなたたちを信じています。生徒や保護者の皆さんを信じることから始めない限り、学校なんて成り立ちません。私の思いは本校に関係する全ての人の思いと同じであると信じています。

 繰り返します。私たちは新型コロナウィルスと共に生きていかねばなりません。そのために学校は関係機関と協議しながら、あるべき対応をとります。必要な情報は学校から適宜お伝えします。いたずらに噂話や不確かな情報に耳を傾けないでいただきたい。そして「自分が感染しないこと」そして「自分は感染しているが陽性反応がでていないだけかもしれない、だから他人に感染させてはいけない」との思いで、マスクの着用、手指消毒、三密を避けるなどの行動を行って下さい。

令和2年10月26日

兵庫県立赤穂高等学校

校長 行本 健一

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カテゴリー: 令和2年度 パーマリンク

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