北高 校長室から 233 驚くべきネットの進歩!
トシをとるにつれ、「驚く」ということが減ってきている気がしますが、今日は本当に驚きました!
ワタクシ、英語の教員免許だけでなく、(十数年前からですが)高校の「情報」の教員免許も持っていますと言えば分かっていただけるかと思います。インターネット/ウェブ/ネットワーク(機械的なこと)といったことは、普通の人以上に知っているつもりです。ま、もっとも、長い間授業もしてないので、偉そうには言えないかも知れませんが。
そんな私が、最近のネット上のツール(サイト)のすごさに本当に驚いたというお話です。このページにあとでリンクを設けて、皆さまご自身で体験していただけるようにします。
私が支部長をしている「高英研・神戸支部」の今年度の「総会・研究大会」でのことでした。そうです。「高英研・神戸支部」とは、先日10月10日の英語スピーチコンテストを主催した団体です。
高英研・神戸支部は毎年この時期に、市内の公立私立高校・特別支援学校の英語の先生を対象に、いわばセミナー(研修会)を実施しています。今回は、このたび全県立高校に導入されたタブレット/Wi-Fiを授業で使うための実践講座のような内容としました。なので、例年よりずっと多い参加者がありました。
本日は、この方面で活躍されている、神戸市立須磨翔風高校の浅野雄大先生を講師にお招きし、実習を多く取り入れた内容での研究大会となりました。コロナの時期でもあり、少なすぎても多すぎても困ると思っていたところ、会場サイズからも、ちょうどぴったりの参加者数となりました。
この本日のセミナーで、浅野先生が紹介してくださったウェブ上の「ツール」(サイト)が、早速授業に使えそうなだけでなく、どれも本当におもしろくて、すごいものばかりであったということです。
純粋に英語の教員向けのサイトは、ここでは省略します。北高生がこれを見ていたら、ネタばらしみたいにもなるし(笑)。そうでなくて、これをご覧くださっている教育関係者以外の皆さまにも役立ちそうな2件に絞って紹介したいと思います。
今や翻訳サイトは数あれど、ここは、その精度と翻訳速度がすごいです。日本語-英語だけでなく、数カ国語に対応しています。また、何と驚いたことに、日本語のワード・PDFファイルを放り込めば、英語等に翻訳されたファイルになって出てくる!
実際にやってみましたが、100%完璧ではないものの、少々手直しをすれば、十分に使えるものでした!
固有名詞もちゃんと翻訳されているし、非常に驚きました。皆さまも、上のリンクから実際に体験してみてください。
かつては、録音された音声を再生しつつ、それをパソコンにタイプする「テープおこし」とか「文字おこし」という、膨大な時間と労力がかかる生産的でない?作業がありました。高い料金を払って、業者に依頼することもしばしば。私自身も、県教委にいるときに「やらされた」経験が(笑)。
そんな作業がいとも簡単にできてしまいます!
パソコンの内蔵マイク、または、接続したマイクに向かって話せば、それが瞬時に文字になっていく。また、別の場所で録音した音声ファイルでも、文字にできます。
さらに、それだけでなく、「テキストマイニング」ができる!
「テキストマイニング」とは、ある文章中に出てくる単語の頻度など、色々な分析をする作業のことですが、いとも簡単にできてしまいます!
テキストマイニングは、もっとハードルの高いものだと思っていましたが、無料でこんな簡単にできてしまうとは…。このサイトでも、ファイルを放り込んで分析することも可能です。なんだか、ため息ですね…。
以上の2件のほかにも、マイクロソフト・トランスレーターも紹介していただきました。こちらは、アプリのインストールが必要となりますが、異なる言語を話す人たちが普通にLINEするようなものでしょうか。これを使えば、外国語を知らなくても、いとも簡単に外国の人と会話(会議)ができてしまいます。
本当にびっくりします。タイプしても直に話しても、瞬時に相手の言語に訳されて、相手に届きます。学校現場で言うと、北高にとってのタイ王国の学校のように、「国際交流の相手校」との打ち合わせ的なことが、実に簡単にできてしまいますね。
そんなわけで、今日の「セミナー」は、参加してくださった先生方にとって、非常に有意義なものになったと確信しています。こんなすごいツールが無料で簡単に使えることに大変驚きました。
下は、本日、浅野先生が使われたスライド(PDFファイル)です。ウェブ掲載時に、一部のページを削除/変更していますが、英語の授業ですぐにでも使えそうなサイト/ツールへのURLも載っていますので、ぜひご覧になってみてください。
最後に、本日の講演会の動画です。浅野先生に許可を得て、YouTube で限定公開しているものです。(一部の映像を加工しています)
浅野雄大先生、今日は本当にありがとうございました!
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥