北高 校長室から 192 校長の授業参観

「最近ブログの投稿がないが、どうしたのか」とのお声をいただきました。少し驚くと同時に、そんなふうにいつも見てくださっているなんて、大変ありがたく感じました。

確かにしばらく投稿がなかったのは、以前にも一度書きましたが、私は、何が何でも「毎日更新」=投稿は多い方が良い、とは全く思っていませんので、ここのところ適当な話題がなかったことが一つと、もう一つは、ある仕事に集中して取り組んでいたからでした。

でも、その仕事も今日で一段落となりました。なお、この週末から来週にかけては、当ブログに「大きな話題」が多数控えています!

さて、今日のお話は、先月6月に始めたことですが、ここのところ「仕事として」北高の先生たちの授業を参観していたことです。なぜ「仕事」なのかは、ここでは割愛しますが、今年度北高に来てもらった先生を初めとして、普段の授業を見学するのです。

新しく来られた先生は数学の先生が多いので、参観も数学の授業が多くなります。

上は、1年生の数学の授業です。同じ科目なのですが、「習熟度別」クラスにしていてクラスの種類が違います。つまり、1・2枚目のクラスは、3・4枚目のクラスに比べて非常に少人数であることが分かると思います。

実は、ワタクシ、高校のとき、数学というものが全くできない生徒でした(汗)。なので、こんなふうに、この日に見た授業のように、少人数で丁寧に教えてもらっていたら、どんなによかったことだろうと、大昔を振り返ってしまいました。なお、数学と逆に、英語だけはできました。なので、今の私があります(笑)。

次は、芸術、2年生の書道の授業です。

書道は「実技」の授業です。体育や英語と同じです。(注:英語は「実技」の授業ですよ!
そして、北高の場合、ご覧のようにかなりの少人数授業です。こうして色々な授業を参観する中で思うのは、北高には全般的に「少人数」の授業が多いということですね。

この書道の授業でも、誰一人私語をすることのない静寂の中、先生の指示に従って各自が書道の練習に集中していたのが非常に印象的でした。

次(下の4枚)は、何の授業だと思いますか?

これは、歴史、3年生の日本史の授業なのです。斬新な授業に思えました。現代の授業に求められている手法が多々あり、新しい授業指導の見本とも言えます。

まず、授業が始まると、生徒は自分のスマホを取り出して電源を入れます。北高では、校内でのスマホの私的な使用は禁じられていますが、今回のように教員の指導のもとであれば、授業で使うことはできます。そりゃそうですよね。北高にも今年度中には、県のお金でタブレットや Wi-Fi が導入されるのですから。

大型テレビには、教員のタブレット画面が表示されています。授業の終盤では、生徒は「成果」を「教育用SNS」に投稿します。それによって、全員の成果・作品をみんなで共有することができるのです。

言い忘れていますが、6月下旬は、「研究授業週間」(授業公開週間)でもありました。なので、他の教員が写っている写真もあるのです。

授業の合間に、校舎4階から見た中庭の写真を挟み、再び1年生の数学の授業です。毎回写真を撮っているわけではないので一部ですが、いくつかの授業を写真でご紹介しました。

「仕事」とはいえ、こうして様々な先生方の授業を「聴講」できるなんて、私は何という幸せ者なのだろうと感じています。一人の生徒が教えてもらっている以上の数の先生方の授業を聴講しているのかも知れません。

懸命に指導してくださっている先生方の授業に引き込まれながら、「今だったら、数学はかなり分かるかも!」と変な妄想を抱いてしまいました(笑)。

北高の先生方、日々の熱心なご指導、本当にありがとうございます。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥