北高 校長室から 191 特殊な北高のグラウンド
昨日、「最近は荒天続きで気象警報が出る可能性が高いので、北高の臨時休校基準を確認しておいてください」と北高メールしたら、タイミング良く?早速、今朝早くから気象警報が発表されました。(今は、気象警報は「発令」ではなく「発表」と言います)
北高が臨時休校になる基準は比較的複雑で、朝6時、7時、10時の三段階の判断時刻があります。詳細は、北高サイトのこちらをご覧ください。結局、朝5時台から現在(午後2時)も神戸市には警報が出たままで、今日は終日臨時休校となりました。
7月15日追記: この日をきっかけに、臨時休校になる基準を見直しました。より簡潔化し、7時と10時の2回の判断としました。
さて、今日の本題です。余り知られてないと思いますが、我が神戸北高のグラウンドは、「雨水貯留施設」という特殊な構造となっており、周辺地域の治水に貢献しているのです。このことは赴任直後に聞きましたが、実際に機能しているのを見たのは、昨年度以来、今日が初めてです。
下は、今朝の北高グラウンドの様子。もう少し早い時間に来た職員によると、その頃は、もっと水位が高かったそうです。でも、これらの写真でも、特にグラウンドの手前側半分ほどに、かなりの水が溜まっているのが分かると思います。
近くから撮った写真が次のとおり。このときで、最大水深15cmほどだったでしょうか。撮る角度によっては、「大きな池」にしか見えませんね。グラウンドの周囲に高さ50~60cmの「塀」が設置されているのも分かると思いますが、これは、「雨水貯留施設」とするための工作です。それほど古いものには見えません。
「雨水貯留施設」とは、一体どんな機能を持つものなのか?
弱い雨の時には、グラウンドに降った雨は、普通に低い所、川に向かって流れていきます。
しかし、激しい雨の時には、一旦上の写真のようにグラウンドに雨水を溜め、雨水が急激に川に流れるのを防ぐのです。
雨が止んだあとは、溜まった雨水は、ゆっくり時間をかけて川(北高の裏手にある奥山川)に流れていくのです。
下の解説看板は、校門のすぐ外に立っています。北高生の皆さんは、一度立ち止まって読んでみてください。
最大貯留水深30cmで、25mプール7杯分の水が溜められると書いてあります。私自身、このような施設を持つ県立学校は初めてです。県下でも、ほかに例は少ないのではないでしょうか。
警報は続いているものの雨は午前中に止み、午後2時を過ぎた今では、グラウンドに水は残っていません。
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥