北高 校長室から 081 「カクヨム甲子園」~小説家を目指す北高生~
我が神戸北高校には、小説家を目指していて、実際に受賞もしたことがある生徒がいます。
私は、これを聞いたとき、たいそう驚きました。
「小説家になるのが夢」なのはいいとして、実際に(昨年度)カドカワから賞をもらったとは!、と。
というのは、私の知り合いで、長年小説を書いて何度も応募もしている人を知っているからです。
しかし、まだ受賞歴はないそうで、この人たちの例も含め、「小説を書いて受賞する」ことがどれだけ難しいものかは知っているからです。
高校生のうちから、賞を取れる小説を書けるということは、本人の努力もさることながら、天賦の才能なのだろうと思います。
実際に、彼女の作品を読んでみて、そのように思います。
選考者は、彼女の作品に対する評の中で「透明感」という言葉を使っています。
正に、その通りだと感じます。
彼女は、自分自身が「さわやかな透明感」のある感性を持っているからこそ、透明感がある文章を書けるのでしょう。
さて、その生徒は、今年度3年生の(ペンネーム)「キノ猫」さんと言います。
文芸部に所属しています。
■彼女が昨年度受賞したのは、カドカワや読売新聞社が運営している「カクヨム甲子園2018」というコンテストでした。
作品の「さわやかさ」「透明感」から、「キリンレモン賞」を受賞しました。
■彼女の作品は、ウェブから読むことができます。
こちらのページから「キリンレモン賞『星屑』」という作品を選んで進んでください。
(直接には、こちらのページから)
ついでに、自分のことで恐縮ですが、私は(小説などを)カクことはしませんが、ヨムのは好きです。
でも、非常に偏っている気がします。
つまり、好きな作家の作品は、徹底的に読みます。
これまでで最も多く読んだ作家は、松本清張で、恐らく(少数の時代物を除き)世に出ている彼の作品は、殆ど全て読んでしまいました。
(「透明感」とはかけ離れてますが・笑)
電車通勤は、今年度で通算10年目となりますが、恐らく5年目くらいには(通勤中に)ほぼ全ての作品を読み尽くしたと思います。
くだらない話に逸れてしまいました。
彼女は、今年度も「カクヨム甲子園2019」に応募しているだけではなく、何と現在、最終選考に残っているそうです。
結果が分かり次第、ここでご報告します!
すばらしいですね!
そんな北高生がいることを、ぜひ多くの皆さまにも知って欲しいです。
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥