北高 校長室から 011 「オオムラサキ・プロジェクト」#1
日本国の「国蝶」って、あまり知られてないように思えるのですが、神戸北高では、今年度以降、校地内で国蝶オオムラサキを毎年羽化させる「オオムラサキ・プロジェクト」を実施します!
元々は、昨年度の「里山づくり」に端を発したものですが、この「里山づくり」については、ぜひとも、どこか別のところで必ずご紹介しなければならないことと考えています。
何しろ、20年近く前から続いている、「北高名物」とでも言うべき伝統行事ですから。
それはちょっと置いておいて、とにかく、昨年度の「里山づくり」の中で、国蝶オオムラサキを羽化させようとするプロジェクトが始動しました。
そして、小さなケージを作って羽化にはこぎ着けたものの、昨年度の異常気象とも言える風雨にも見舞われ、羽化直後に死んでしまいました。
そこで、今年度は、「里山」(本校から徒歩約6分)ではなく、本校校地内に、より堅固なケージを設置し、毎年オオムラサキが羽化する環境を作ろうとしています。
その第一歩が、住処となる「ケージ」の設置です。
※「ケージ」cage です。「ゲージ」(ゲに濁音)ではありません。→「ゲージ」gauge は、「物差し」。
5月17日に、このような立派なケージ(約4.5㎡)が設置され、プロジェクトの第一歩を踏み出しました。
本校がオオムラサキを育てる意義は、本校生が国蝶であるオオムラサキを身近に観察できることだけでなく、本校の近隣にある小学校・中学校の児童・生徒や地域住民の皆様なども見に来ていただけるということにあります。
つまり、「唐櫃台地区のオオムラサキ」にしたいと思っています。
当面の予定としては、5月最終週に、「餌」であるエノキを里山からこのケージ内に移植します(かなりの大食漢だそうです)。
そして、6月初めには、いよいよオオムラサキの幼虫をケージに入れます!
続きは、後日ご報告します!
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥