創造基礎B自然科学分野の探究活動の一環として、神戸高校総合理学科1年生とともに、研究してきた内容をポスターセッション形式で発表し、互いに高め合いながら議論しました。この企画も今回が3回目で、前回から場所をポートアイランドの国際展示場に移し、翌日開かれるサイエンスフェアの準備を兼ねて、大きな会場での発表会となりました。当日は、これまで指導していただいた神戸大学の大学院生さんをはじめ、両校の保護者、教員、そして県教育委員会の方も激励に来られ、非常に意義のある経験ができました。今年の研究テーマは以下のとおりです。
<神戸高校>
プラナリア、砂塵嵐の解析、プラズマを利用したルビーの生成、アロエの細菌への抗菌作用を調べる、ミルククラウンの計測、解析、ボールの回転とその軌道の関係、チキソトロピーについて、、神戸高校の水はけに関する調査、発光バクテリア、ユニバーサルデザインの設計
<兵庫高校>
学生Yからの挑戦状 謎の物体を見破れ! ~蛍光X線による原子の分析~
そっくり!! ハチとハナアブ何が違うの? ~花に来る虫たちからわかる昆虫生態~
薄型Forceセンサを使って把持力を調べよう ~何Nでコップは破壊できるのか?~
水を調べれば生き物が分かる ~環境DNAを用いたアユの産卵時期の研究~
握って測ってひずませて ~ひずみゲージによる把持力の測定~
宇宙から降りそそぐ宇宙線 ~宇宙線を実際に観察してみよう~
Let’s ぽよぽよ ~高分子素材「アルギン酸ナトリウム」の利用~
CC法であの大スターMの肌年齢を調べよう ~クレーターカウンティング法による月面の年代測定~
発表後、お互いに健闘をたたえながら交流会を行い、兄弟校同士の交流を深めました。
以下、生徒の感想です。
・ 総合理学科ではどのような研究がされているのかがよく分かった。彼らの実験は理にかなっていると思った。あまり質問ができなかったので、もっと質問できるようになりたい。
・ 神戸高校のプレゼンを見て、発表の方法が分かった。私たちは専門用語を多用しすぎて聞いている人が首をかしげていたので、もっとわかりやすく伝えなければいけないと感じた。
・ 神戸高校の発表方法やポスターが今後の発表の参考になった。動画を用いることで実際にその場で実験の様子を伝えるとわかりやすいことが分かった。
・ 神戸高校の生徒から予想外の質問を受けたので、自分たちの発表で足りていない部分に気づくことができた。今後はもっと質疑応答のしやすい発表をしたいと感じた。
・ 神戸高校の発表を通じて、自分たちの発表の良い点、悪い点が改めて分かった。どのような発表がわかりやすいのかを学べた。原稿を見ながら発表したことが反省点で、積極的に質問もすべきでした。
・ 自分たちに比べて、神戸高校の生徒の方がまとめる力が高いことが分かりました。
・ 神戸高校の発表を聞いて、さらに自然科学に興味関心を持つことができた。
・ 神戸高校で研究されている内容を知ることができたこと成果です。課題は質疑応答で課題を見つけることができなかった点です。
・ 神戸高校の発表を通じて、ポスターの構成や言葉の使い方、まとめ方の違いなど、参考になることが多かった。発表に対して上手に質問ができず、自分たちの発表に対する質問に対しても正確に答えることができなかったことが反省点である。
・ 自分が分かっていると思っていたところも、質問されてみてあまり分かっていないことに気付けた。実験器具の説明をもっとすべきだった。
・ 原稿を見ないでチャレンジしたら、「説明がくだけた感じで分かりやすかった」と高評価を受けたので嬉しかった。
・ 神戸高校の発表にも私たちと同じゲル化について研究している班があり、私たちが調べていないことを調べていたので新しい考え方を知ることができた。
・ 神戸高校の上手な発表を見て、自分たちにはないものを見つけることができました。それは考察の深さです。これからは班でよく話し合って、実験や考察を行うべきだと感じました。