平成27年11月7日創造基礎B 実践活動「銭湯で外国人と交流しよう」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、「銭湯で外国人と交流しよう」というテーマで研究している2班が、県立高校のALTら6名を招き、ワークショップを開きました。まず、2班の生徒が銭湯の歴史や現状、その魅力、入り方、今回協力してくださる銭湯の紹介を英語で発表しました。その後、2つの班に分かれて「ゆえ~ぶ・なぐら」と「扇港湯」に移動し、入湯しました。ALTの方々は銭湯のお湯の熱さに驚いていたようですが、日本のローカルな文化に触れることができて喜んでくれました。最後に本校に戻り、「外国人がもっと銭湯を利用するには?」というテーマでディスカッションを行いました。このワークショップを受けて外国人利用客増加の秘策を考え、浴場組合連合会の場で提案したいと考えています。以下は生徒の感想です。

今日の実践活動では外国人の方に銭湯を紹介するということで、英語でなかなかうまく話せないこともたくさんありました。でも、なんとか銭湯の問題点についてのワークショップまですることができ、成功できたので良かったです。そして様々な課題を見つけることができました。銭湯のルールのようなものが英語表記されていないことや、お湯が熱すぎるなどがあり、銭湯になじみづらいことです。また、ワークショップでは銭湯に観光目的で外国人を呼ぶのは難しいという意見もありました。でも、外国人の皆さんに銭湯の良さを分かってもらえたので、とても良い実践活動になったと思います。何より銭湯にまた入ってみたいと言われたことが本当に嬉しかったです。これからは今日の実践活動を踏まえて銭湯の活性化、そしてどうすれば外国人が銭湯を利用しやすくなるか具体的に考えていきたいです。

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今日、外国人に銭湯と、今までの研究活動を英語で発表しました。外国人は、意外と銭湯に興味があるということを知って驚きました。しかし、興味があっても、英語で情報収集ができないから、なかなか行くことができない。という問題もわかりました。銭湯は、観光に近い温泉とはちがい、リラックスするための他に、地域のコミュニケーションの場でもあります。だから、これからもっと外国人が銭湯にきて、地元の人と会話をして、交流ができたらいいなと思いました。また、今日英語しか使えない状況の中、想像以上に英語を喋ることができなくて、まだまだ勉強が足りないと気づき、もっと英語を勉強しようと思うきっかけになりました。

今回は私たちの班にとっては初めての実践活動でした。一番実感できたことは他言語同士でのコミュニケーションの楽しさ、難しさです。拙い英語でも自分の言いたいことが伝わったときの気持ちは嬉しいのひとことでは表せません。その裏には、先述の難しさが関わっていると思います。英語しか話せない、または日本語が話せても少しだけという外国人の方が多いのは日本人も英語を話すことが難しい人が多いということと同じことで、わかりきっていることだったはずなのに改めて他言語間でのコミュニケーションの難しさが非常によくわかりました。また、銭湯文化についてはALTの方が多いからか、スピーチ、話し合い等も思っていたよりスムーズに進んだかと思います。外国人の方ならではの言語間での気づかなかった問題も飛び出し、今後の課題として私たちの研究に活かしたいです。総合的に非常に実りのある活動になりました。研究を深め、より良い答えを模索したいと思います。

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日本人には当たり前の事でも、外国人にとっては不自然なことの多さを改めて感じました。まず、注意書きがあったのですが、やはり目につきにくいし、絵が少なく日本語ばかり書いてあるので、全く理解出来ていないようでした。また、パンフレットには英語もありますが、パッと目に入ってくるイラストではあたかもやって良いかの様な感じがしたと感じる外国人もいました。やはり、この様な説明などには細心の注意を払って、初めて来た外国人でもすぐに理解できる様なものが出来るといいと思いました。特に、僕たちが目指す銭湯を外国人にも馴染んだものにしようというのにはとても厳しいと言われました。銭湯は地域のものであり、その地域の人々が安らぎ、銭湯仲間とのコミュニティの場であることが大前提なのです。それを、外国人までも利用してしまうと、やはりその空気が乱れ、大前提が破られてしまいます。この様に、地域のものとして使われている施設を国際化するのはすごく難しいことが分かりました。今回の貴重な活動を参考に、組合に提案するモノをしっかり考えたいと思いました。

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外国人の方のうち数名銭湯に入らなかったのは残念だったが、文化の違いというものなのかもしれないと感じた。僕達の視点では気づけなかった銭湯の課題について知ることができたので、とても有意義な活動になったと思う。英語が頭で一応分かっていても実際に話すのは難しいなーとも感じた。今後もしこの活動をすることになったら、外国人向けに英語で銭湯のルールなどのビデオを作ったりしてみたいと思った。

今回の活動で外国人の方を銭湯に招くことにおいてでてきた課題は、広告が足りないこと、外国人向けの注意表記が少ないことでした。また、銭湯内でのコミュ二ケーションが思っていたより少なく、外国人の方と地元の方の交流は難しいと感じました。

神戸新聞NEXT「外国人に銭湯文化広める秘策は? 兵庫高校の生徒が調査」

http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201511/0008547375.shtml

カテゴリー: SGH(コース2期生), 未来創造コース2期生   パーマリンク

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