平成27年9月26日「国際貢献活動参加者と課題研究に取り組む高校生のワークショップ」

関西学院大学上ヶ原キャンパスにおいて、未来創造コース1期生2名とグローバルリサーチ受講生3名が、国際貢献活動2015年度春学期派遣者帰国報告会にあわせて開催された「国際貢献活動参加者と課題研究に取り組む高校生のワークショップ」に参加しました。フィリピン・タイ・インドネシア・カンボジア・マレーシアなどに派遣された学生達の報告があり、質疑応答や意見交換を行いました。活動内容も様々で有意義な研修となりました。昼食時間を利用した質疑応答や意見交換もありました。以下は生徒の感想です。

関西学院の学生が「国際貢献活動」として5ヶ月間、各派遣国で実践活動を行ったもので、私は4人の活動報告を聞いた。それぞれ、フィリピンのNGOで日本企業との連携協議を行ったり、タイのNGOでタイの中小企業向けの日本企業視察ツアーなどを企画したり、インドネシアの宗教・女性の点から平和構築を目指すNGOで活動したり、同じくインドネシアで教職に就いたりしていた。留学と異なるということを強調していたがまさにその通りで、海外へのインターンシップのような感じだった。基本的には英語で会話をするそうで、語学の上達は言うまでもない。教職をした人が、5ヶ月でインドネシア語を習得し、インドネシア語で授業をしたという話にはとても驚いた。間違っていてもとりあえず話す、訳す、聞いたことを書き留めるなどのことを積極的にするのが良いということで、すごく説得力があった。何よりも情熱が大事ということも話していた。語学の上達に加えて、外国の文化の中で働くことは、その国の文化を理解したり、日本文化を見直すこと、更に自分が日本人として出来ることは何かを考えたり、文化の違いやささいな文化衝突を肌で感じて「異文化理解」を考えることができたと話していた。最も大きなものは宗教の違いで、イスラム教の人に日本食を紹介するときにかなり気を使わなければならなかったり、キリストとアッラーの意見の違いからの対立に全くついていけなかったりしたという。それから、イスラム教信者だけど酒を飲んだり断食を休む日を入れたり、ある宗教の中でも、信者がどれくらい宗教を大切にしているかは差があるという話も、当たり前ではあるのだが興味深かった。大学で、海外に1人で繰り出してこうした経験をしているのはとても格好良く、楽しそうだと思った。もっと本格的で専門的ではあるが、私たちからすると「ベトナム旅行」で“長田の町の活性化”をしているようなもので、終始興味惹かれる内容だった。4人とも異文化理解の内容にについて触れていて、このことは今後の研究に活かせるかなと感じた。(2年男子)

私は未来創造コースの推薦入試の面接で将来の夢は日本語教師になりたいと答えていて、今回のワークショップの中に国際貢献活動として日本語教師として派遣された方のお話が聞けるということで参加しました。その方は日本語だけでなく折り紙や歌、手遊びという日本文化を教えたり、スラムのフリースクールで基本的な英語を教えたりしていたそうです。本当に私がやりたいと思っていたことそのもので話を聞いているだけでとてもワクワクしました。派遣された方が気をつけていたことは「私」としてではなく「日本人」として振舞うこと、現地の文化を取り入れながら教えることだそうです。私は日本のことを教えるのに、現地の文化を取り入れるという考えが無かったのでとても驚きました。でも、もし私たち日本人が他国のことを学ぶ時にたとえその国の文化であったとしても日本では常識的でないことをされたらと考えるとすごく納得出来ました。また、今回のセミナーで私が1番心に残っていることはイスラム圏の国へ派遣された方が女性である自分が恥ずかしい存在のように思えたという言葉です。公の場に出るときに肌を見せないように言われたこと、女性であるがゆえに握手を無視されたり嫌な顔をされたことからそのように感じたそうです。衝撃的でした。日本で生活していると色々な宗教があることは知っていても、実際に肌で感じる機会がありません。女性であることを理由に差別されるとはこういうことなんだと改めて分かりました。同じ時代に行きているのに、不思議な感じがしました。それと同時に女性であるがゆえに差別をされない当たり前に思っている今の環境を幸せに思い、感謝したいと思いました。ワークショップに参加して、やはり経験しないと分からないことはたくさんあると感じました。関西学院大学の国際貢献活動は留学と違い、実際に現場で働くのでその国の社会が体験できるのだと思いました。色々なそこへ行った人にしか出来ないお話を聞けて良かったです。(2年女子)

今回学んだことは、やはりグローバル化が進む中で文化の違いが衝突してしまうということです。異文化理解と言いますが、新たな考えとして「理解」しつつも「違い」を受け入れるようにすることも大切だと思いました。また、貢献したいという気持ちだけでは貢献できないということです。しっかりと専門的な知識を身につけ役に立てる人間になりたいです。また、私はよく人と比べてネガティブになってしまうので、無理矢理でもポジティブに物事を考えていきモチベーションアップにつなげるように努めたいです。(1年女子)

私はフェアトレードについて研究したいので、「村おこし、一村一品運動」という活動を紹介された学生の話を目当てに今回のワークショップに参加しました。結果から言うと、その人は活動自体はしていなかったのですが3時間がとても短く感じられたくらい全ての報告がとても興味深く、行ってよかったと思いました。私が特に面白いと思った話は、ボルネオの観光局で働いていた人の話です。その人が言っていたことは、1)自分とアドバイザーの人との関係を客観的に見てどのアドバイスを参考にするかを考える、2)宗教は「理解」ではなく「受け入れる」ことが大事で、無理して理解しようとはせずにそれはそれ、これはこれと踏ん切りをつける、3)素直なだけでは生きていけないので、仕事をする上では八方美人になることも必要、4)仕事で辛いことがあってもポジティブに物事を考える、でした。私の研究テーマとは少し違った活動も聞けて、とてもいい刺激になったと思います。また、発表している大学生の方の発表方法もこれからの参考になりました。大学生の方に、「何か一つ国を決めてそれにとことん向き合えばいい。」と教えていただいたのでこれから私の研究テーマにあった国を探していきたいと思いました。最後に話を聞いていて共通したことは、「英語を話せるのが当たり前」だったので英語力をつけなければいけないと痛感しました。(1年女子)

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