平成27年1月31日高校生国際問題を考える日

大阪大学アセンブリホールにおいて、兵庫県教育委員会・大阪大学主催「第2回国際問題を考える日」が開催されました。総合科学類型4期生がハネルディスカッションのパネラー、ポスターセッションでの発表を行いました。コース1期生(文系選択者8名)は準備・受付・片づけをし、基調講演やパネルディスカッションで質問をしていました。

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以下は総合科学類型4期生のポスターセッションのタイトルです。

「ODAのあり方を考える~ODAの光と影にふれて」

「集団的自衛権を容認することの日本のメリットについて」

「日本の難民受け入れの現状と課題~ミャンマー難民問題を通じて~」

「国連安全保障理事会と拒否権~拒否権の必要性と展望~」

「シリア難民の現状と課題について」

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コース1期生の感想です(抜粋)。

兵庫の先輩方は集団的自衛権のことや安保理の拒否権のことなど、私にとってはとても難しい内容をわかりやすく説明して、その上提案もしていたのですごいと思いました。一番印象に残ったのはフェアトレードの発表です。フェアトレードの商品を実際に見たことはあまりなかったので、取り扱っている店舗なども調べていて興味深かったです。

どの学校も、熱心に国際問題について調べており、またポスターの作り方も様々で、見て回ってとても面白かったです。しかし、あくまで調べているだけ…なため、それ以上のものはありませんでした。それに比べ、やはり類型の先輩方はフィールドワークをされた上で、自分の意見や提案を持っておられて、説得力がありました。国際問題について考え、それだけでなく解決に結びつける。そのためには、やはり自らが主体的に取り組まなければならないのだと実感しました。

発表はとても上手なものが多く、まとめかたなどは参考になった。ただ、調べたこと、してきたことの話に比重をおきすぎて、まとめや展望の内容が薄くなってしまっている感が否めなかった。ただ、そのことについて少し質問してみると、しっかりとした答えが返って来ることが殆どだったので、もう少しそこの分量を多くしても良いかなあ、という気はした。 兵庫高校の先輩の発表を二つ見たが、やはり抜きん出ていると感じた。質問して話を少ししたけれど、話し足りなかった。今回のことで、どのようなものを目指せば良いのか、避けるべきなのはどのような発表なのか、ということがおぼろげながら見えてきた気がする。

大学の先生の話や、「姫路にセグウェイ」「勉強アプリ」や英語のポスターなど多彩なポスターはとても刺激的だった。基調講演「イスラム教について」では集団が過激化する背景について、「近代化」「植民地化」「グローバル化」の三本柱、「社会への不満」に、「資本・思想・組織」が火をつけるという構造が興味深かった。若者は、居場所や刺激を求めて参加するらしい。ポスターセッション「神戸の多文化共生」(御影高)ではイスラム教の礼拝、食事について調べていた。「ハラールマーク」が出てきた。考察まで丁寧だった。タブフェスの時にお会いした人と再会した。ポスターセッション「徳島に映画を」(徳島県立城東高)では、映画で地域活性化という面白いテーマだった。地域と映画と食をつなげていたのが特徴的だった。

ポスターセッションの中の1つにフェアトレードのことについての話がありました。以前、立命館宇治高校に行ったときにも同じ言葉が出てきました。そのような問題があるにも関わらず、自分達は自分達の生活の向上しか考えていないということに苛立ちを感じました。同時に、この問題を解決していく世代だということも実感しました。

他校のポスターセッションを見る中で色々なことが見えてきました。まずは、先生がいつもおっしゃっていて創造の授業で大切にしていることの本当の意味です。いつも私たちの研究は自ら出歩いて生の声やデータを集めよう、自分なりの自分たちにできることを考察しようと言われます。今まで私はそれを何となくやっていました。なぜそれが大事なのか、無かったらいけないのかちゃんと分かっていませんでした。今回、他校のポスターを見ていて「これは調べたことをただ書いているだけ、調べたら私たちでも出来る」「考察が一般論であり、自分たちはどうすべきなのかが分からない」と思いました。でも先輩方のポスターは違いました。比べてみた時に「だからか!」と思いました。ただ調べるだけなら誰でも出来る、と先生がおっしゃっても調べることも大変なことだし、考察といっても似たり寄ったりになってしまうのは仕方ないと思っていました。しかしそれは間違いだと自分ではっきりと分かりました。上の2つが出来ている先輩方のポスターセッションはただ調べたものやあの意味当たり前の考察のポスターセッションとは全く違う、面白くもっと聞きたいと思わせ、興味を持たせる先輩方色のオリジナルの発表でした。

今回の国際問題を考える日で、私にとっては様々なポスターを見られたことが最も有意義なことでした。どうまとめると見やすいのか、どんな説明の仕方や喋り方をすると、より相手に伝わるのか、などが身にしみてよくわかりました。また、内容も様々なものがあり自分が2年生になった時、何を研究するかの参考にもなりました。

先輩方のポスターセッションを聞いて、自分たちに出来ることは小さいことだけれども、世界で何が起こっているかなどの現状を知ることだと思いました。また、パネルディスカッションでは高校生に求められる力とは何かという話題でディスカッションしているのを聞き、その中でコミュニケーション力が大切だ、高校での勉強が基礎になっているから疎かにしてはいけないなどという意見は、私もそうだなと思いました。

 

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