佐用郡佐用町石井地区へ、「知恵book」をテーマに研究している3班がフィールドワークに訪れました。総合科学類型4期生も限界集落の研究でお世話になりましたが、今回は山村の昔の暮らしや遊び、伝統文化の調査を行いました。
まず、中ノ原集落を散策して集会所で集落についての説明や昔の様子、風習を教えていただきました。次に、水根地区の古民家(空き家)を訪れ、囲炉裏や五右衛門風呂など昔の生活様式について調査しました。そして、「みどりの健康舎 ゆう・あい・いしい」の旧石井小学校体育館で「石井三椏和紙」(総合科学類型4期生が「高校生鉄人化まつり」で紙漉き体験の企画時に命名)の紙漉き体験をしました。昨年度は原料づくりから行いましたが、今回は紙漉き作業の体験をしました。うちわの試作など和紙の用途拡大に努めているそうで、石井地区の方々のやる気がみなぎっていました。さらに、コミュニティスペースで「佐用町石井地区の四方山話」と題して、石井地区まちづくり協議会岡本さん、平井さんから(1)年中行事について、(2)衣食住について、(3)食生活について、(4)住居について、(5)子どもたちの生活、(6)農作業について、(7)方言について講義をしていただきました。最後に住民がほとんどいなくなった若州地区を散策し、生徒は高齢社会や農村部の厳しい現実について考えました。
盛り沢山の1日でしたが、生徒は都市部である長田のフィールドワークに加え山村部の石井地区での調査で比較研究でき、今後の研究・実践活動に向けてまとめを行っていきます。