本校第一STEAM ROOMにおいて、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)15名を対象に、NGO団体PHD協会の佐久間隆氏とオクサナ・ロマノビッチ氏に来ていただき、「ウクライナ避難民支援の現状」をテーマに講義をしていただいた。初めに佐久間氏よりPHD協会の人材育成事業や住居支援活動等の外国人支援について説明があり、次にウクライナ避難民の状況と政府の対応について話をしていただいた。そして、主に兵庫県において実施されているPHD協会の避難民支援の現状、食料・生活・就労・日本語教室について写真を使って紹介をしていただいた。最後に、オクサナ氏よりウクライナの現状やご家族の避難生活等の話をしていただいた。ウクライナ情勢は遠い異国の話ではなく、身近な問題として生徒も真剣に話を聞いていた。
〈生徒感想〉
異国の地で就職することの大変さについて改めて学びました。今回の話で言うと、ウクライナから日本に避難してきた人が、自分のキャリアを生かせないことなどです。PHD協会のサポートの上で就職した方も、やはり言語が堪能であり、なかなか思うように職に就けない人がほとんどであるということがわかりました。生活していくうえで仕事はとても大きな割合を占めているものであり、国としてもより手厚いサポートが必要な部分なんじゃないかなと思いました。避難民の方でも自分のしたい職に就ける、言葉の壁を越えて一緒に働いていけるような環境づくりが進めばいいなと思います。すぐにはもちろん実現できないし、難しいことだと思うけれど、PHD協会が就職のサポートをしているように、少しづつの改革が大切になってくると思いました。
PHD協会では、物資の支援だけではなくて生活や就労に関する相談を聞いたりとか日本語教室をひらいたりとか住居探し、他団体の紹介など多岐にわたるサポートがされていてすごいと思った。言語の壁はあるけど、専門的な企業に勤めていた避難民の方などを通して企業と強い接点が生まれ、生活支援の手助けになる事があることがわかった。