長田発祥のビーチサンダル(ビーサン)をテーマに活動している創造科学科6期生(2年)8名が介護付きシェアハウス「はっぴーの家」にてイベントを開催した。ビーサンを活用した奇想天外な遊びを考え、はっぴーの家のスタッフに提案し、実現した。30名ほどの入所者(高齢者)と地域の子どもたちが参加し、大いに盛り上がったイベントとなった。
始めに、ビーサンに思い思いの着色をして自分のビーサンを作った。続いて、「ビーサンスケート」「ビーサンフィッシング」「ビーサン飛ばし」「ビーサン卓球」「ビーサンモルック」を実施した。生徒がルールを伝え、それに沿って競技を楽しんでもらった。最後に挨拶を行いイベントを終えた後、場所を変えてふりかえりを行った。はっぴーの家では「偶然を楽しむ」というスタンスを大事にしていることから、みんなが自由に楽しめたことがよかった一方、イレギュラーに対する対応をどれだけ準備段階で想定できるかの大切さを学ぶこともできた。
なお、イベント開催にあたり、ビーチサンダル50足及び端を加工したおもちゃを株式会社TSUKUMOから提供を受けた。
株式会社TSUKUMO http://tsukumo2013.co.jp/
〈生徒感想〉
今回の反省点としては、グループ内で連絡が取れていなかったことと役割分担ができていなかったことが挙げられます。個々が反省を生かし、これからはしっかり役割分担をして報告をし合えたらいいなと思います。よかったことは、臨機応変に対応ができたことです。結果的には、はっぴーの家の方や子どもたちに楽しんでもらえてよかったです。特に私が今日印象に残っているのは、木下さんというおばあちゃんとここみちゃんという女の子です。木下さんは、冬にはっぴーの家を伺ったときに、昔は卓球がすごい人だったということを聞いていました。そして、ビーサン卓球で木下さんを楽しませてよと前田さんに言われていました。今日木下さんとビーサンを通してたくさんお話をして、卓球を楽しんでいただくことができました。最後には、楽しかったよありがとうと泣いて言われた時は本当に嬉しかったです。ここみちゃんは最初話しかけてみるとすぐに仲良くなることができました。はじめはビーサンに興味があるようには見えませんでしたが、絵や名前を書いてビーサンで遊ぶうちに、だんだんとこっちゃんのサンダル~と言ってよく履くようになってくれました。ここみちゃんが外国人は写真撮る時ピースしないんだよと教えてくれました。また、外国人の子どももいて、何か創造応用のヒントになるのではないかと思ったので、今日までで作った関係をこれからも続けていきたいと思います。今後の基礎Bの活動としては、今日の活動と九十九さんのビーサンのPR、ビーサンの効果などを説明したポスターを作って神戸市のみんなの掲示板に掲載しようと考えています。
本日はっぴーの家のイベントでは外国人の方も数名いらっしゃっていました。そこで、私は外国人の方は写真の時にピースをしないなど、身近な文化の違いを知ることができました。
また、はっぴーの家でラジオ体操をしている時、ラジオ体操がわからない外国人の方にはっぴーの家の方々が、「こんな感じでやってみてー!」「日本の伝統やなんでー!」と言って、外国人の方もラジオ体操に参加できるように取り計らっているのを見て、こういうことがどんなところでも行われていたら外国人の人にとって暮らしやすい社会になるだろうなと思いました。今回のイベントによりはっぴーの家の方々とつながることができたので、この関係を無駄にせず、これからの創造応用の際に、外国人の方にお話を聞かせてもらうなど定期的に行かせていただきたいと思います。