令和4年3月26日「WKCフォーラム2022~コロナ禍における学校と生徒のメンタルヘルス~」パネリスト参加

グローバルリサーチ受講生(2年)2名が、WHO健康開発総合研究センター主催・WHO神戸センター共催「WKCフォーラム2022~コロナ禍における学校と生徒のメンタルヘルス~」における発表者、及びパネリストとして参加した。初めに、国連広報センター(UNIC)長の根本かおる氏から「みんなで考えよう、コロナ時代のメンタルヘルス-私の経験から考える-」基調講演が行われた。続いて、パネルディスカッションとして、大阪大学大学院人間科学研究科(UNESCO Chair)教授の山中浩司氏とWHO神戸センター医官の茅野龍馬氏、京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学教授の古川壽亮氏、英国UCL医学部学生の島戸麻彩子氏とともに、本校生徒は「コロナ禍における、学校と生徒のメンタルヘルスの課題と展望」というテーマで議論した。発表やディスカッションを通して、高校生自身の声を届けるとともに、参加者から多くの学びを得た大変貴重な機会となった。

〈生徒感想〉

根本所長の講話ではメンタルヘルスの現状を改めて理解し、ご自身の経験と比較した話題でその深刻さを理解しました。お話の中で特に「自業自得じゃない、困った時はお互い様」という言葉が印象に残っています。当たり前のことのように思えますが、それが出来なくなっている今だからこそメンタルヘルスが大きな問題として取り上げられているのだと思いました。山中教授、古川教授の研究のお話では、専門家 にとってもメンタルヘルスの問題は難しいものなのだと感じました。 SNS やスマホを利用するような時代にあった解決策が試されており、私たちが取り組んでいるインスタグラムでの情報発信も意味のあるものなのだと感じることが出来ました。島戸さんのお話ではメンタルヘルスにおける日本とイギリスの対応の差を知りました。パーソナルチューターとの個人相談などはイギリス人の性格や文化があってこその解決策があり、日本で取り入れるのはなかなか難しいのではないかと考えてしまいました。私たちの研究では「相談に行ける環境づくり」に重きを置いている部分があるので、世界とも比較しながら日本人にとって最 適な解決策を考えていきたいと思います。対談では、私たち学生とは違う立場である大人の方々と意見交換をすることができ、今までみえていなかった客観的な意見を得ることが出来ました。私自身が今置かれている状況やメンタルヘルスの現状について改めて見直すきっかけになりました。

今回の WKC フォーラム は、大学の教授や、国連広報センター所長、ロンドン大学の大学生など普通なら聞けない方のお話を聞くこともできてとても貴重な機会でした。特に印象に残ったことは、パネルディスカッションの中で、相談できる環境を整えることと、それをみんなが利用してくれることには差があるということです。私たちも、メンタルヘルスチェックシートをしていますが、実際に利用してくれている人はとても少なく、また、継続してもらうことが難しいという課題に直面しているので、とても 共感することが出来ました。 また、日本と比べてイギリスはメンタルヘルスの面で、私が思って い た以上に整っていて、日本との差に驚きました。しかし、このイギリスでの取り組みを日本で真似しても、文化や人の違いから、あまり上手くいかなかったという大学の教授の話を聞いて難しいなと感じました。

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