令和4年2月8日創造基礎A WHO西太平洋事務局講義「COVID-19との闘いとワクチン格差」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科6期生(1年)を対象に、WHO西太平洋地域事務局 事務局長室管理官の野崎慎仁郎氏から「COVID-19との闘いとワクチン格差」というテーマで講義を行った。今回はフィリピン・マニラとオンラインをつないで実施した。事前課題で「ワクチン格差がしょうがないという根拠」「ワクチン格差から生じる問題」「ワクチン格差解消のために各国を動かす方法」をクラスで考え、まとめた。これをもとに、WHOが作成した資料を使いながら野崎氏からそれぞれの項目について講義をしていただいた。

〈生徒感想〉

新型コロナウイルスで最大の問題が「先進国の混乱」であったということです。今まであまり無かった途上国だけでなく先進国も含めた全世界での感染症の流行は各国々がどうしたらいいのか分からなくなり、自国の安全確保に精一杯になり、途上国など自力ではどうすることもできない国は取り残される状況が起きています。「ドナー協調」など国同士で支え合う、助け合う制度も緊急事態では発揮されず、余裕が少し出てきた今になって発揮されるようになる現状。世界が先進国に頼っていること、先進国も感染症を甘く見ていたことなどたくさんの問題が浮き彫りになったと思いました。

一番重要な問題は、ワクチン接種率が低いせいで発展途上国の死者が増えることだと考える。発展途上国の人々の命がワクチンで助かるのだと思うと、先進国はもっとワクチンを届けるべきだと思う。また、コロナの対策が十分にされないことが理由で変異株のような新種のウイルスができることも問題だ。新型のウイルスは、オミクロン株のように、発生は発展途上国でも、先進国で大流行することがあるので、私たちにも関係する。だから、ワクチン格差は侮れないと考えた。

WHOだけでなく、国としても、すべてを一括した政策しかなく、効力を発揮できていない。細かい単位で現状を知り、その土地や情勢にあった政策をとっていくことが大切。また、先進国がこれ以上パニックを起こさないためにも、ワクチンを接種しようだとか、新規感染者数がひどいという報道だけでなく、ワクチンを接種することによって感染しなくなるわけでなく、重症化リスクを下げられるだけであって、打つ打たないに関わらず手指消毒やソーシャルディスタンスの配慮をしていれば少しは抑えられる、という前向きな報道が必要だと感じる。

カテゴリー: 創造科学科6期生   パーマリンク

コメントは受け付けていません。