令和4年1月28日グローバルリサーチ「神戸協同病院へのヒアリング」

在日ベトナム人の医療アクセスの改善をテーマに研究している普通科グローバルリサーチ受講生(2年)8班の生徒4名が、神戸協同病院内科医師の松尾直仁氏とオンラインでつなぎ、研究発表を行い、発表に対して指導助言を受けた。生徒はベトナム人が本国では薬局で手に入る抗生物質の投薬により治療するのが一般的であるため、抗生物質の不適切な使用による薬剤耐性菌の問題を啓発するポスターを作成した。また、通院に必要な情報や医師への意思疎通を進めるチラシも作成し、これらについて発表した、松尾医師からは、薬剤耐性菌の問題は、ベトナム人に限った課題ではなく、日本人にも広く啓発する必要性を指摘され、今後は薬剤耐性菌の問題に焦点化して研究を進めていく予定である。

〈生徒の感想〉

私たちの研究内容には二つのテーマがある。「在日ベトナム人が気軽に病院に通えるようにすること」とそのために「薬剤耐性菌問題の周知の活動を行う」というものだ。前者の目的から研究活動を始めていたため、薬剤耐性菌の問題に絞ったあとも二本柱のような状態となっており私たち自身でもどちらを取るべきか悩んでいた。この二つのテーマの繋がりが弱い、一つに絞るべきでは、という松尾医師のご指摘を受けて、今後は「薬剤耐性菌の周知の活動を行う」という内容に焦点をあてて活動を行うことにした。また、日本でも抗生物質は万能薬だと誤解が生じている部分が多くみられ、決してベトナム人の方だけの問題ではない、というお話もいただいた。啓発の周知を行う中で「必ずしも抗生物質は必要ではない。」「間違った使用方法は薬剤耐性菌問題を招く」ことを伝え、最終的には日本人の意識改革にもてを伸ばせられたらと思う。

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