本校第一STEAM ROOMにおいて、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)18名を対象に、多文化共生センターひょうご代表北村広美氏に来ていただき、「地域における多文化共生」をテーマに講義、及びワークショップをしていただいた。初めに多文化共生の概念や在留外国人の現状について講義をしていただいた。続いて、在留外国人の課題となる「制度の壁」「コミュニケーションの壁」「文化の壁」についてお話をしていただき、「地域で多文化共生をすすめるためには」というテーマで課題を発見するワークショップを行った。生徒からは数値データに現れる外国人数と身近な感覚とのズレや、自分が住む地域の「共生度合」について発表した。
〈生徒感想〉
外国人は日本で仕事をしたいという思いや勉強がしたいという目的があり、日本側としても労働人口の減少などの解消のために外国人に働いて欲しい、という意識はあるのかなという風に感じていたので、外国人の方が住みにくいなという様にできるだけ感じないように日本側も受け入れ体制を向上していけるのなら、外国人人口の増加はポジティブな現象だと自分は理解した。
自分の思いが相手に伝わらない、というのは本当にもどかしいし、生活の支障になる大きな問題だけど、今は翻訳機能も発達してきているし伝えようによっては伝えることは可能だとも思う。ただそこに至るまでのプロセスが重要で、そもそも伝えたいことが見つかってそれをどこに伝えればいいのか?ということは受け入れる自治体側がもっと積極的に発信していくべきだと思う。
自治体の情報が入ってきにくいという壁で、住民登録をする際の説明が不十分ということはあり得ないのかなと少し考えた。係の人と外国人が最初に直に関わることのできる機会だから、その時に分かりやすいサイトがあるなら教えておいたりすることなどを充実させるのが壁を壊す最初の段階かなと思う。
日本は結構公共機関などで多言語の表示があり、グローバル化を意識しているんだろうなという風には思っていたけど、実際生活していく上で自治体の状況や、特に災害時の対応がわからないと本当に不安だと思う。自分が今何ができるかとかはあまりわからないしそんなに無い気がするけど、学校でこういう現状を知ったりすることが少しでもいつか役立つことに繋がってるのかなと思う。自分1人で発信するのは大変だから、自分の周りから多文化共生について考える機会を増やしてみたい。