令和3年6月22日創造基礎A「父親の育休を当たり前にしたい」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科6期生(1年)を対象に、株式会社ワークライフバランスの大畑愼護氏から「父親の育休を当たり前にしたい」というテーマで、オンラインで講義を実施した。事前学習で男性の育休取得について是非やその理由、質問事項について生徒にアンケート調査した。大畑氏には、それを受けて今回は講義を構成していただいた。まず、株式会社ワークライフバランスの紹介が行われた。男性の育休取得にとどまらず、長時間労働やハラスメントなど労働者の働き方の課題解決のコンサルティングを行っていることや社会への働きかけについて紹介をしていただいた。次に、男性の育休取得に関する課題とその解決のための対策について講義をしていただいた。生徒の質問に一つずつ答えていただく形で、双方向の授業とすることができた。

〈生徒の感想〉

育休を取らなかった男性が後悔している、というのが印象的でした。男性の育休について、今までに育休をとった経験のある方やこれからの世代のことばかり考えていましたが、今までに育休を取らなかった人の意見はあまり聞いたことがなかったからです。家族の時間がもっと多ければよかったと後悔していたというのは、これから育休を推進するときに大きな一言になるのではないかと思いました。

日本の育休、産休制度は世界の中でとても恵まれており、普及していないのは日本人の意識によるものが大きいということが印象に残った。それは、私は日本の男性の育休、産休取得率が低いのは制度に問題があると考えていたからだ。問題は、育休を取る権利をもつ男性達がそれについてよく知らないこと、職場の環境などにあるとよく分かった。

はじめは育休を取ることによって、金銭的な問題や会社の地位上での問題が発生する恐れがあるので、男性育休は取れないと思っていましたが、収入の8割入ってくることや大臣でも育休を取っているということ、また様々な会社の社長さんが男性の育休も望んでいるということを知って、男性でも育休を取った方が良いと思いました。 また、育児疲れでストレスが増えて自殺まで追い込んでしまう人がいることもはじめて知り、本当に育児は両親2人でした方が良いと感じました。 働き方改革で社員のワーク・ライフ・バランスをより実現されたらと思います。

男性が育休をとるメリットは家事や育児の分担が主だと思っていましたがそれだけではなくて、母親の精神的な大きなサポートにもなっていることが分かりました。産後の母親はうつになりやすく、それが原因で自殺をしてしまう人も少なくないので父親が一緒にいるだけで、少しでも母親の気持ちを楽にできるのではないかと思いました。

育休に関する施策も増えてきて、今まで不安視されていた育休取得者への対応の仕方も変わってくると思う。何よりも、育休をとって一緒に育児に関して取り組んでいかないと、産後うつや第二子に繋がらなかったり、夫婦の仲が急激に冷え込んだりと、取らないと配偶者に多大な負担を与えてしまうことがわかった。

帰ってから両親と私が小さかったときの話をしました。私が生まれた16年前の2005年はまだまだ制度もなく父は育休を取らずに子育てを母としたそうです。父は制度が無くても子育てしたかったらするもんやで、と言っていました。たしかに制度を整えて環境を作っていくことも大切だと思います。でも父の言葉を聞き、何よりも大切なのは他人には作ることのできない愛情なのかなと感じました。正直その話をしているときは私に対する熱い想いを感じ泣きそうでした。このような家族での良い話をする機会ができたこと、育休について何が大切なのか教えていただいたことがよかったです。

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