創造科学科6期生(1年)4班の生徒8名が「創造基礎B」の授業の一環で、中央図書館を訪問した。「名谷図書館」をテーマにしたこの班は神戸市文化スポーツ局中央図書館企画情報担当の村井課長と同総務課地域連携推進担当の西山係長からお話を伺った。生徒は神戸市の図書館施策全般や利用促進の取組みについて、名谷図書館設置の経緯や運営形態について質問した。公共施設としての図書館の役割が新型コロナウイルス感染症の影響で市民のニーズを再認識したことや、さまざまな取組みで幅広い世代が利用できるよう工夫していることについてお話をしていただいた。
〈生徒の感想〉
私たち創造基礎4班AはB班と共に6月8日、中央図書館に訪問し、事前に知らせていた、利用者の年齢層や名谷図書館に関する特徴など、事前に用意していた質問を伺った。神戸市の図書館全体としては、最近の図書館ではドライブスルーのように自動車で行けるものや、予約をできる、共通のカードやサービスポイントを利用して近所で返却できたりと、便利になってきている。これらによって、コロナの影響を軽減できているそうだ。しかし、コロナで読み聞かせなどのイベント関係ができなくなっており、今できるとすれば資料の展示ぐらいだろう。中央図書館は、高齢者にも楽しんでもらえるよう、認知症予防のための朗読会などをする予定だったが、できていない。もし、私たちがイベントを考えるなら室外の方が良いだろう。また、名谷図書館について、できた経緯は人を誘致させる神戸のリノベーションの事業と大丸40周年の大型改装とが重なって出来た。この名谷図書館のこだわりは、木を多用した温もりと、高校生、高齢者、親子世代などが多世代共生し、気軽に立ち寄ってもらえることだそうなので、これらを生かしたイベントや活動の提案をしていこうと思う。しかし、ブックスタートについてはできるかどうかはまだ分からないし、そもそも名谷図書館は忙しすぎて受け入れてもらうのが厳しく、また図書館の運営会社の方の計画もあるのでアプローチを変える必要があると思う。例えば、こだわりに合うような空間作りやトライヤルウィークのような感じで手伝ってから提案を聞いてもらうなどなら、まだできる気がする。とりあえず次回のフィールドワークでは、館長さんにしっかりと話をしていこうと思う。
今日は中央図書館に行き、お二人の職員に事前に伝えてある質問に加えていくつか補足で質問をしました。名谷図書館についての現状は、寄贈の図書は処理が追いつかない、高齢の男性の利用が多い、Facebookでの告知があまり閲覧されないとのことでした。名谷図書館は今窓口の仕事だけで手一杯で、イベントを行ったりボランティアを受け入れる余裕がないとわかりました。ただ、イベントはしなくてはいけないし本のニーズも増えているため私たちが関われる隙はあると感じました。そこで、マイクロライブラリーの活用やポップ作りを提案できないか、今度考えていきたい。