本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科6期生(1年)を対象に、兵庫県企画県民部ビジョン課の森川智弘氏から「兵庫県の未来のことを考えよう」というテーマで講義を実施した。ゴールデンウイークの課題として、兵庫県将来構想研究会「兵庫県将来構想試案」の今後30年の大潮流(1.人口減少・超高齢化、2.自然の脅威、3.テクノロジーの進化、4.世界の成長と一体化、5.経済構造の変容、6.価値観と行動の変容)について各自で質問を考えた。これをもとに班内で共有し、森川氏に質問を投げかけた。次回5月18日は、6つのビジョンの方向性「個性の追求」「開放性の徹底」「つながりの再生」「集中から分散へ」「美の創出」「次世代への責任」について議論する予定である。
〈生徒の感想〉
今回の講座を受けて、将来自分が大人になったときの兵庫県について深く考える良い機会になったと思う。今までは、兵庫県は人口減少や少子高齢化がヤバい、地震が起こりそう、など表層的な部分しか知らず曖昧な認識でいたが、人口減少・高齢化については具体的な地域の例によって現状に対する危機感を感じたり、自然災害については兵庫県の方でしっかりと対策していると聞き安心したが、自治体だけでなく私たち個人単位でも災害に備えることで、被害をより少なくできるようにも思う。他にも、テクノロジーの進化によって起こる課題や期待、経済構造の移り変わりなんかは自分たち“若者”が特に考える必要のある重大なテーマであり、幸せや地域の発展につながる形で取り込むべきだ。しかし、私はこのテクノロジーの進化によって都市圏と地域の間で技術格差が起こることを懸念している。現に今、淡路島など地域の方には5Gは通っていないし、他の都道府県でも5Gが通っているのは都市部だけ。こういう格差をなくすために何をどうすれば良いのか、と言ったことをクラスの中で話し合ったり、深掘りしていくことで解決策が出てくるかもしれない。今回は、クラスで意見を交換することは出来なかったが、これからの社会の流れや課題、目標を具体的に知ることが出来、とても良い経験になった。みんなで目指す未来を実現できるように県民が一丸となって、「将来構想思案」に取り組み、より良い社会を創り上げていきたい。
私は、今回の講義で兵庫県及び神戸市の問題の現状や、これからの課題について知ることができました。講義では兵庫県の市町の人口減少の具体的なデータを見て、「将来構想試案」では日本のGDPが世界的に下がっている、そしてこれからも下がっていく予測がなされていることを知りました。私は、この2つの問題は繋がっているところがあると思います。人口減少はそのまま労働者減少に繋がるからです。しかし、日本と同じように、むしろ日本よりも人口の少ない先進国でこれからも発展していくと予測されている国もあります。そういった国は、北欧に多くあります。それらの国の共通点として税金が高額であることが挙げられると思います。日本や兵庫もそういった国を参考にして、税金をあげてみる政策を取り入れてみれば良いのではないのかなと思います。そして、新しい産業への投資をすれば、経済に還元されていくのではないかと思いました。
今回の講義を聞いて兵庫県の構成、将来の方向性、現状の問題や取り組みを学ぶことができ、これから生活していく中で生きてくるような意義のあることを聞けてよかったです。僕は人口について興味を持ちました。兵庫県の人口は今下降状態にあります。そして、人口の分布を見ると神戸や阪神に大半が集まっています。つまり、土地が上手く使えていないということです。この事により、多自然地域の無人化が発生し、産業が衰退していくのではないかと思いました。そして機会では代用しにくい産業の職が減る事で間接的に人口も減っていくと思います。これは日本全体にも言える事なので、僕はもっと人口の分布の範囲を広げていき、日本という国の端から端までを使って、これからの物事を進めていくべきなのではないかと考えました。