令和2年12月16日創造基礎A「日本の財政の現状・課題」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科5期生(1年)が、財務省主計局調査課課長補佐の出川暁氏から「日本の財政の現状・課題」というテーマで講義を受けた。1)財政の現状、2)財政悪化の要因、3)財政健全化に向けた取組について説明を受けたあと、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策について議論を行った。事前学習で4月20日に政府が閣議決定した資料について当時と現在で政策の優先順位について議論しており、それをもとに活発なディスカッションを行うことができた。

〈生徒感想〉

日本は税収不足の中で手厚い社会保障をしようとしていて、この問題を解決するためには、社会保障を軽減し、経済を回すことが必要だと学んだ。しかし、これは現役世代にとって、老後の支援は減るがお金をできるだけたくさん使ってほしい、という矛盾を強いているように感じた。これを踏まえて、日本の財政は貯蓄の多い現役世代や高齢者にお金を使ってもらえるような政策と、財政難の根端である少子高齢化の抑制のため、低所得の若者に支援をすることが必要だと思った。

ニュースなどを見る時に予算の使い方にもっと意識してみようと思いました。特に、今あることだけでなく将来のことや実際に行われていることを実現するためにどのような工夫がされているかに注目してみたいです。「お金は使う時は使わないといけない」とおっしゃっていたように国民が出来るだけ満足する使い道と思ったところに費やす勇気は必要だと感じたので、自分だったらどうするかも考えてみたいです。

僕自身の意見としては特にGo toトラベルに反対だったのですが、政府が感染のリスクをある程度承知でも行う所以を知ることができました。コロナ禍に入る前の外国人観光客の数は年間3000万人で、さらに政府は6000万人を目標としていました。それだけ日本は世界的に見て人気な国なのです。コロナの影響で壊滅的な状況で、もし旅行業者が潰れてしまえば、収束後にゼロからのスタート、あるいはリスタートできなくなってしまいます。その点はずっと盲点だったのではっとしたのと同時にとても嬉しかったです。

コロナ禍でのことや社会保障制度について表面的な変化しか知らなかったが、大きく変化したことや現状、今後の展望について知れてよかった。特に自分が気になっていた医療費の高齢者負担額については質問と講義を通して、実際のところを教えて貰えてよかった。社会保障制度(特に医療費負担)について、負担額を上げても今後の展望としては結局政府の負担が大きくなるという事が驚いた。聞く前と後では考え方が変わった。少し全体を通して、改めて少子高齢化の深刻さを感じた。

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