令和元年11月16日・17日 第13回全日本高校模擬国連大会

東京ビッグサイトタイム24ビル13 階において、第13回全日本高校模擬国連大会が開催され、本校創造科学科4期生(1年)の2名が参加した。本大会は、全国各地から集まった高校生が各校2人1組となり、実際の国連での会議をイメージしながら、各国の大使として熱い議論を交わすというもので、本校は3年連続の出場となった。会議において生徒はポーランド大使を務めた。今回の会議は第 75会期国連総会社会・人道・文化委員会(第三委員会)の「死刑執行の一時停止(モラトリアム)“Moratorium on the use of the death penalty”」を議題とし、①死刑に関する人権の範囲、②①の範囲においてどのような死刑モラトリアム・死刑の制限を求めるのかという2つの論点についての話し合いが行われた。議場では、似た考えを持つ国同士で集まり、各グループ毎に成果文書を残すべく活発な交渉が交わされた。本校生はスピートをこなし、積極的に色々なグループと意見交換をし、決議に自分達が考えた文言を残すという成果もあげた。

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〈生徒感想〉

この模擬国連の準備を始めたのは7月。夏休み中は書類選考を通過するために選考課題に明け暮れた。毎日夜遅くまでずっと模擬国連の事をしていたが、それでも書類を完成させたのは提出日の前日であり、提出したのは締め切りの当日であった。書類選考に通過したことが分かった時にはペアの人と二人で飛んで喜んだ。今までで一番うれしかったといっても過言ではないくらいだ。その後はこの模擬国連のための準備、リサーチに明け暮れた。出てくる情報が英語であることが多く、読むのにとても苦労した。ようやく本番を迎えた。反省点は数えられないほどある。なかなか自分の意見を発信することができなかったり、英語が聞き取れないことが多かった。しかし、それ以上に得られたものが多かった。全国から来ていたいろいろな人とコミュニケーションをとることができた。英語力ももちろんついたと思うし、いろいろな立場、事情がある人たちと皆でコンセンサスをとることの難しさや、準備の大切さも学んだ。たくさんのことを吸収することができた良い経験になった。

本番の前に8月、11月の2回の灘高校での練習会議に参加した。初めは自分のリサーチ不足ということもあり、決議案を読むこともスピーチをすることもままならない状態であった。会議の流れやリーダーの方についていくことに必死で、あまり大使としての発言は出来ていなかった。2回目は前回よりも十分なリサーチや決議案の内容理解、スピーチをすること、大使としての発言も多少はできたが、練習不足でたどたどしいスピーチだった。この2回の練習会議の反省を生かすべく、練習会議から本番まで、自分達で改善すべき点を指摘し合ったり、自国の爪痕を残すために政策やスピーチ内容を練ったり、本当に模擬国連に向き合った2週間だった。本番は急遽スピーチの内容変更といったハプニングはあったが、自分たちの政策を文言に残すことや今までの1番の積極的な会議行動ができた。入賞はしなかったものの、後悔はない。私は模擬国連を通じて、リサーチすることの大切さや客観的に捉えることの大切さ、タイムマネジメントの大切さを学んだ。また全国の高校生と関わる中で、同年代とは思えないくらいの各々の長けている部分には多くの刺激を受けた。この刺激を忘れることなく、これからの話し合いの際には活かしていきたい。

カテゴリー: SGH(学科4期生), 創造科学科4期生   パーマリンク

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