神戸大学大学院人間発達環境学部において、創造科学科4期生(1年)の生徒40名が、各ゼミの大学院生の指導のもとで実験実習を行いました。普段高校では使用することができない施設や実験機具を使ったり、専門的な内容について半日かけて学習しました。
1班 嶋田ゼミ「イオン液体」
今回神戸大学に訪れ課題研究で行った実験は「イオン液体を使い有機化合物を抽出する」実験です。実験では物質をオレンジ、ゆず、大豆、ニンニクから抽出しました。多数の種類のイオン液体から3つに絞り、その対照実験として水、エタノール、トルエンを用いて同様に物質を抽出する実験をおこないました。自分たちが抽出したい物質を含め、どんな物質が抽出されているのかが分かるのは、また後日神戸大学に訪れたときなので、実験の反省点などを振り返り次につなげていきたいです。今回神戸大学を訪れることができてとても良かったと思います。学生であるうちからこのような研究の一端に触れられることは数少ない機会であり、とても楽しかったです。このような機会を経験していき自身の成長へとつなげていきたいです。
2班 宇野ゼミ「人工衛星/理論」
今日はグラフの作り方を学び、今後の研究の進め方について話し合った。まず、今までに地球に落下した隕石のデータをもとにしてExcelでのグラフの作り方を教えていただいた。いろいろなサイトからデータを取ったので、誤差が大きくなってしまったため、実際に研究に使うデータはNASAの物のみを使用することに決まった。今後は、直径・落下速度・質量などのデータをTNT換算を用いて風速等に変え、NASAのデータとともにグラフにする作業を行うつもりだ。また、台風の被害から、風速何メートルで学校に被害が出るかを出し、TNT換算をしたものとあわせて、どのくらいの隕石が学校に落下したら、被害が出るかを調べていく。
3班 中塚ゼミ「植物ルビスコ」
普段の学校生活では触ることの出来ないような器具を触ったりと、とても有意義な活動をすることが出来た。繊細な実験だったので、思わぬ結果も出たが、楽しんですることが出来た。複雑な考察になると思うが、頑張りたい。
4班 矢指本ゼミ「環境DNA」
私たち課題研究4班一同は本日11月19日に神戸大学国際人間科学部の人間発達環境学研究科を訪れ、私たちの研究のテーマである環境DNAに関する実験を行ってきました。この実験にあたり、11月5日に学校近くの新湊川のいくつかの地点で川の水を汲んでいましたが、今回の実験では私たちを担当してくださっている院生の矢指本さんが都賀川で汲んできてくださった水を使いました。まず私たちは最初にろ過を行いました。実際の川の水を使うとろ過にかなりの時間がかかるため、純粋を使って実際のろ過と同じことを体験させて頂きました。その後は実験の方に移りました。実験では、矢指本さんが汲んできてくださった水をろ過した後のろ紙を冷凍保存したものを専用の容器に移し替え、タンパク質を分解する薬などを混ぜ、温めたり遠心で通過させてサンプルを作りました。また、クロダイ・タイ・ウナギの試薬を作って最後にそれらを混ぜて本日の実験は終了しました。実際の結果は試薬を混ぜてから何時間かかからないと分からないため、結果が知らされるのを楽しみにしています。今月上旬にもキャンパストライアルで神大に訪れていたため、迷うことなく神大に行くことができ、スムーズに実験に移ることができたのはよかったです。また、普段は触ることも見ることもできないような実験器具をたくさん使うことができ、貴重な体験となりました。課題研究の実験は終わりましたが、結果が出てからのまとめや考察が大切だと思うので先生方や矢指本さんのお力を貸して頂きながら、班員で協力してこれからも頑張っていきたいと思います。
5班 竹下ゼミ「環境DNA」
事前に採水した川の水のDNAを調査しました。この班は絶滅危惧種に指定されているアユとミナミメダカに焦点を当て、水生生物の生息範囲を調べました。実験は全てマイクロリットルの単位で進められ、慎重な作業が必要でとても大変でした。集中力が続かず、なんとか実験の工程を終え結果が出た時はホッとしました。
6班 小田ゼミ「宇宙ɤ線」
今回私たちは課題研究の実験で神戸大学の方へ伺いました。私たちの班は研究対象として放射線を研究する事になりました。今回はその研究として、海産物に含まれる放射線量から海産物の安全性について調べました。GM菅という装置を使い、大気中の放射線、海産物の放射線、自然界の物で比較的多く放射線が含まれる物質としてK40。その3つを比較対象としてそれぞれ放射線量を計りました。結果としては用意した海産物には全くといっていいほど放射線は含まれておらず、日本の海産物の安全性を実証したという形になりました。今回の実験では結果は出ましたが、GM菅の使い方等まだ下調べができる内容があったと思うのでその点を修正し、今後の活動に繋げて行きたいと思います。
7班 矢井田ゼミ「絶滅危惧植物」
僕たち自然科学7班は、11月19日(火)に神戸大学へ実習に行きました。まず、テーマが「種子植物の多様性」で、僕たちの話し合いで出た「食虫植物の消化酵素でプラスチックは分解できるのか?」という疑問を基に院生さんに話を聞いていただきました。まず教えていただいことは様々なプラスチックの構造や特徴で、生分解性プラスチックを水につけました。結果は分解されませんでしたが、構造によって分解されるスピードが違うと教えていただきました。次にビオトープからタヌキモを採って、顕微鏡で捕虫器のような構造を見ました。そこから本格的な実験テーマについて、どの食虫植物を何体使うのか、プラスチックの種類はどれを使うのか、プラスチックを紫外線にあてるなど、事前に何かを施すのかということと、対照実験についてもそれぞれ決定し、実験での注意や記録用紙の概要についても教わりました。使う食虫植物は、ムシトリスミレとウツボカズラで、院生さんが植物園で買っていただくかネットでの購入、PETやPVCのプラスチックは僕たちが準備するかネットでの購入ということになりました。前まで曖昧だった実験方針が決まり、食虫植物の世話や、準備もありますが、役割分担などを行い、実験を成功させたいです。
8班 那須ゼミ「相互作用」
今回神戸大学に行き、表面張力について実験を行った。水、エタノール、お酢、油、洗剤、タピオカミルクティーを使い実験をした。那須さんのアドバイスのもと、水の中でも氷水・常温の水・熱湯、エタノールも濃度のパーセントを変える、などと、パターンを変えて実験を行った。今回の実験で前半は調子がよかったものの、後半になるに連れて疲れが出てきてミスが続いてしまったのは反省点だと思う。実験の結果として、市販の液体はバネばかりがほとんど同じ数値を示したことが不思議に思った。これからは今日調べた結果をもとに、表面張力の大きさを実際に数値化していき、共通点や相違点を見つけ出せるように頑張りたい。