令和元年5月22日 創造応用ⅠS「生物①」

本校生物実験室において、創造科学科3期生(2年)理系選択者21名を対象に、生物の探究活動を行った。今回はオオカナダモの光合成による二酸化炭素の消費を観察した。まず各班オオカナダモとpHを7.0に調節したBTB溶液を入れた試験管を2本用意して、一方には光を照射し、もう一方にはアルミホイルを巻いて光を遮断した。そして、試験管内のpHが二酸化炭素の消費によって7.5に変化するまでの時間をBTB溶液の色の変化を利用して計測した。次に、光度計を用いて各班で光の強さを調整し、全8班のデータを集約して光合成に最適な光の強さを考察した。

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〈生徒感想〉

植物の光合成の仕組みを応用してエネルギー開発を行っていることに興味を持った。昨年の課題研究でルビスコの研究を行う際に、そもそも光合成の研究を行うのは光合成の効率を高めることで、植物の生産性を高め食糧問題を解決するためだと学習した。今回の授業では室内での栽培だけでなく、葉緑体の代替として光触媒を利用してエネルギーを生み出すという、植物を使わない方法という新たな視点での光合成の利用を学べたのはよかった。植物によって食料問題もエネルギー問題も同時に解決できるのは、とても重要なことだと思った。

生物において、物事の断片を見て、その順番や流れを読み取ることの重要性と難しさを知ることができた。実際に私たちが生物や動物の観察をするとなれば、私たちはその成長の断片しか観察することができません。そこからどれだけ観察し、ヒントとなるものを見つけ出し、その順序・流れを見い出すことができるかがポイントとなってくるということを学べた。

カテゴリー: SGH(学科3期生), 創造科学科3期生   パーマリンク

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