平成30年9月22日創造基礎「梶岡潤一監督講演会」

ふたば学舎において、創造科学科3期生(1年)の生徒4名が、県政150周年記念事業「梶岡潤一監督講演会」に参加した。まず、生徒は受付などのボランティアを行った。次に、短編映画「杉原千畝を繋いだ命の物語」を観賞し、この映画について梶岡監督から講演を聞いた。この短編映画は、杉原千畝が発行したビザを使って国外へ逃れたユダヤ難民が、ウラジオストクから敦賀港へ流れ着き、神戸で滞在し、その後米国などへ向かう過程で関わった日本人やユダヤ難民の生存者に焦点を当てたドキュメンタリーである。生徒にとってはあまり知識がない内容だったが、神戸と世界をつなげる一つの事柄として理解することができた。

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<生徒感想>

私は今まで、今回の映画に取り上げられている、杉原千畝さんという方をあまり知りませんでした。しかし、その方の尽力によって多くの人々が救われた事、そして、その方以外にもより多くの人々を救おうと努力なさった方がいることを学びました。私が今、課題と感じているのは戦争の記憶の風化です。戦争から70年以上も経ち、私のように戦争を知らない若い世代が増えています。戦争について知っていることは教科書に載っていることだけだと思います。この試写会で、私たちはそんな教科書にあることだけでなく、戦争の状況下でどんな人々がどんな苦労を重ねていたのか、まさに杉原さんの努力のことなどを語り継がなければならないと思いました。

私が今回、このイベントに参加した理由は2つあります。1つ目は、小学校の頃に伝記を読むなどして、少し杉原千畝さんについて知っていたからです。神戸とはどのような関わりがあったのか、興味を持ちました。2つ目は、私は社会が苦手で、歴史について自分から関わりに行こうと思ったからです。今回見た映画を作成された梶岡さんによると、杉原千畝さんは海外の人々が賞賛してから、日本でもたたえられるようになったそうです。これは、日本の人々が杉原千畝さんの活躍をまだまだ知らないからだと私は考えます。今回のようなイベントがさらに広まり、日本の偉人の活躍が人々に知れ渡っていけばいいなと思いました。

今日の短編映画上映会に参加するまでは、杉原千畝さんがユダヤ人の方々に対してビザを発行した、という漠然としたことしか知らなかった。でも、今日の短編映画やその後の梶岡潤一氏のお話から、杉原千畝さんの他にも、オランダ領事や、ウラジオストクから敦賀までの輸送の間、また神戸についてからに支援した多くの人のお陰でこの命のビザの物語が成り立ったということを初めて知った。この命の物語を受け継ぐ努力を梶岡さんなどの人に続けていってほしいし、僕達も受け継いでいきたいと思った。

僕は中学の歴史の授業の中でユダヤ人を逃がす為にビザを発行した杉原という人がいる、という事を聞いた覚えがあります。ですが梶岡さんの今回の講演会を聞いて杉原千畝さんはまさに命懸けで多くの命を救った、ということを改めて知る大変貴重な経験になりました。僕だったら正直殺されるかもという恐怖に駆られて何も出来なかったと思います。今回の講演会をキッカケにして杉原千畝さんについてより詳しく調べて当時どういう気持ちで脱出に尽力したのかなども知ろうと思います。

カテゴリー: SGH(学科3期生), 創造科学科3期生   パーマリンク

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