海外移住と文化の交流センターにおいて、「在日外国人の言語問題」をテーマに研究している創造科学科2期生(2年)1名が、県政150周年記念事業「『多文化共生』を考える研修会2018」に参加した。「外国にルーツを持つ子どもの教育」を研修テーマに、2つの講演を聞いた。1つ目は文部科学省初等中等教育局国際教育課外国人児童生徒等教育支援プロジェクトオフィサーの近田由紀子氏から「CLD(Culturally and Linguistically Diverse)児にみられる発達の問題」についてお話を聞いた。2つ目は同志社女子大学特任教授の藤原孝章氏から「学校におけるシティズンシップ教育のあり方」のテーマで講義及びワークショップが行われた。
〈生徒感想〉
やさしい日本語が実践されており、外国籍の子供は日常生活を送れているが、学年があがり高校に進学しようとしたら、日常では使わない難しい日本語も必要になるため、高校に通う人数は小学校に通う数の約9分の1となっている。このように生活言語と学習言語は違っているように、労働で使う専門用語と、外国人受け入れ時に基準になる日本語能力試験で問題になる日常言語が違っていることも研究に織り込んでいきたい。講義の中で3つの国の人になりきってそれぞれの方法で挨拶を交わし合うワークショップがあった。何人かに挨拶の後軽く抱きつかれたときは戸惑ったが、それは文化による違いだということがわかった。ただの挨拶で短い単語なのに、聞いたことがないというだけで聞きとりにくく、文化が違うせいでそれが本当に挨拶なのか不安になるので、しっかりした日本語教育で語彙力を増やすことは重要だと感じた。