平成30年6月3日 GRⅡ 「灘の酒蔵への外国人観光客誘致」

灘五郷において、「灘の酒蔵への開国人観光客誘致」をテーマに研究している普通科グローバルリサーチⅡ(2年)4班の生徒がフィールドワークを行った。神戸観光局制作のパンフレットに掲載されている鶴資料館、神戸酒心館、白鶴酒造記念館などを訪問した。

〈生徒感想〉

今回僕たちの班は灘の酒蔵への外国人観光客誘致というテーマでフィールドワークを行った。神戸観光局が観光客向けに制作していた灘の酒蔵マップを元に沢の鶴資料館、神戸酒心館、白鶴酒造記念館、菊正宗酒造記念館、櫻正宗記念館、浜福鶴吟醸工房を訪問させていただいた。特に沢の鶴資料館と酒心館と白鶴記念館ではそれぞれ3ヶ国語、16ヶ国語、7カ国語のパンフレットの設置し、pepperや英語案内VTR、観光バス用の駐車場を設置しているところもあり積極的な誘致活動が行われていた。白鶴記念館、櫻正宗記念館、浜福鶴吟醸工房では甘酒ソフト、しょうゆソフト、酒粕パンケーキなどお酒を使用したグルメも提供されていた。また共通点としてどの施設でも試飲が行われており、外国人への日本酒以外の売り上げは酒器(富士山が描かれているものは特に)が人気ということであった。しかし、これらの発見と共に問題も多く発見した。まず、酒蔵自体ではなくその周辺についてのことである。最寄り駅には日本酒の写真はあるもののパンフレットや外国語でのルートマップなど酒蔵をPRするものはまったく用意されておらず酒蔵への道中にも看板等がとても少なかった。実際に訪問して分かったことだが酒蔵や資料館は住宅街に点在しており資料館と資料館の距離も遠いので道中にまったくと言っていいほど面白みがなかった。そこで駅にマップとパンフレット、ポスターを設置することや道中に外国語で酒蔵の歴史を遡っていくポスターなどを等間隔に設置してみると資料館や酒蔵に着くまでの時間も楽しんでもらえるようになるのではないかと思った。また外国人訪問客が日によって極端に変化するいうことも分かった。外国のクルーズ船が訪れる春と秋には一日で500人も外国人が訪れることもあるのに対しそれ以外の時期は1か月で200人という月もあり、不安定であった。実際フィールドワークを行った日も出会った外国人は合計10名程度であった。そこで安定して観光客に来てもらえるように施設側は外国人への対応を積極的に行っているということや外国人が好むような日本らしい景観を備え持っている酒蔵の様子を現在世界中で普及しているインターネットを使ってホームページやSNSで広報するのも効果的であるのではないかと考えた。今回フィールドワークでたくさん得たことがあったのでそれを今後の研究にもしっかり生かしていきたい。

今回のフィールドワークでは沢の鶴資料館、神戸酒心館、白鶴酒造資料館、菊正宗酒造記念館、櫻正宗記念館、浜福鶴吟醸工房に見学に行きました。酒蔵の方に取材をして、最近外国人観光客は増えており、アジア・欧米系の方が大半だということが分かりました。パンフレットなどはさまざまな言語に対応していましたが、説明など日本語表記のみの所は分かりづらいと実際に訪れていた外国人の方から伺いました。観光客が体験できるものとしては、ほとんどの酒蔵で試飲が可能で、特に酒心館や櫻正宗記念館では酒を利用した料亭やカフェがあったり、浜福鶴吟醸工房では期間中製造過程の見学がありました。どの酒蔵も、外国人から好まれそうな日本らしい景観で、実際にショップなどでは富士山型、和柄の酒器や升が人気だと伺いました。1つひとつ回ってみて、個人や家族単位で訪れる外国人にとっては案内なしでは酒蔵巡りをするのは少し難しいのではと感じました。また見かけた外国人の方は合わせて6、7人ほどでした。

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