平成29年3月18日・19日 第4回シティズンシップ教育ミーティング

立教大学 池袋キャンパス 本館・12号館において、本校創造科学科1期生(1年生)6名がJ-CEF主催「第4回・シティズンシップ教育ミーティング」に参加しました。

プログラムは以下の通りです。

<1日目(3/18)>
◆オープニング

◆全体会「シティズンシップ教育で育む『市民』とは?」

講演:小玉重夫氏(東京大学大学院教育学研究科教授)、湯浅誠氏(法政大学現代福祉部教授、社会活動家)、桑原敏典氏(岡山大学大学院教育学研究科教授)

◆交流会

<2日目(3/19)>
◆自由発表セッション、授業体験会

◆分科会
■第1セッション「小・中・高校における対話の場づくり」

■第2セッション「いまのグローバル化の流れの中でどのようなシティズンシップ教育を進めるべきか?」

■第3セッション「社会責任を果たす経済主体をどう育むか?〜学校と企業の連携の取組から学ぶ〜」

■第4セッション「主権者教育を高校から大学へどうリレーしていくか?」

■第5セッション「シティズンシップ教育の社会的意義を『評価』でどう表現するか?」

◆全体会「高校生・大学生発表セッション」

本校からは「高校生が考える「模擬選挙」の課題」「学校設定科目「RRE」での学び〜留学生との交流を通じて〜」の2タイトルで口頭発表(30分)を行いました。

◆クロージング

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〈生徒の感想〉

1日目は『市民とは?』を題に様々な方からお話を聞いた後に、自らの正しさを追求する議論ではなく互いを認め合う対話を行いました。その際疑問提起を大人の方々に混じってさせていただき、「『学ぶ』とは何か?」をテーマに大学教授や学校の先生など違った視点を持つ方々とお話ししました。答えは出ませんでしたが、高校生の稚拙な質問にも真剣に向き合ってくださることがとても有り難かったです。2日目は「模擬選挙の課題」と題してグループで発表させていただきました。とても多くの方々が集まってくださり、疑問提起だけでなく模擬選挙の新しい形を提案していくまでいってほしいなどの指摘もいただきました。この2日間を通して、この場でなければお会いしたりお話ししたりできないような方々と交流し、そしてシティズンシップなど私にとって新たな言葉、考え方について学ぶ良いきっかけとなりました。

参加していた方々はほとんど大人の方で、しかも大学の教授やNPO法人の代表の方、企業の方などとても多くの分野のしかも普段関わることができないような方ばかりだったので1つ1つの会話や言葉がとても頭に残るものでした。これだけ多くの分野の方が来てくれた事で、普段見た事の無かった視点から物事を考えることができたり、教師という立場の人といつもとはまた違った関わり方をすることができました。またスピーチを聞くばかりではなくディスカッションやダイアログもさせていただき、ミーティングの中では少なかった「学生」という立場を利用して発言できる場もとても多かったです。大人達が話し合っている中で自分も意見を述べられた経験は僕にとってとても大きな自信に繋がりました。他にも今回は僕たちにも発表の機会を頂き、「RRE」についての活動報告をしました。いつもは学生に向かってばかり発表していましたが、今回は大学教授などといった方々に向けての発表となり、とても新鮮で、発表後の質問からも多くの事を学ばせて頂きました。これからもこのような活動に積極的に参加し、一市民として様々な問題に向き合っていきたいです。

この2日間、各場所で「討論と対話」についての話が繰り広げられていた。複数の大人の方が御自身の見解について説明されていて、沢山の方向を向いた意見に出会えて、考えの多様性にダイレクトに触れあうことが出来た。それだけではなく、議論と対話という意見交換という面では似た意味をもつ2語を、明確に区別して考えるという概念を取り込むことが出来た。議論と対話に限らず、似た意味をもつ日本語を、自己流に明確に区別する面白さを知った。全体の最後に発表で1年間の創造の振り返りをした。椅子が殆ど埋まるくらい多くの人が集まってくださり、いつもと違って大人の方に対する発表だったので、そういう意味でもとても緊張した。足がいつもより沢山震えたが、特にトラブルもなく終えることができて安心した。今回は課題提起で終わってしまった感が否めないので、今後は余裕があればもっと深めて、自分達が課題解決のための有効的な手段を考えるところまでしていきたい。

2日間のシティズンシップ教育ミーティングを通して本当に多くの刺激を受けた。刺激というのは、単に大人の話を聞いたことによるものだけではなく、自分から積極的に話をしに行かなければならないという環境に置かれたということが非常に大きかった。大学教授、NPO法人で幅広く活動されている方、小中高の教員などさまざまなことをおこなっている、多様な考え方を持っている方々が同じ話題について話し合う。多くの実体験を共有する。私はその幅の広さ、論理の深さに圧倒された。その中でまだ経験の浅い私たち高校生の意見にも耳を傾け、対等に対話をしていただいたことも大きな驚きだった。2日目におこなったセッションで大学教授やシティズンシップ教育に関しての研究や見解を聞き、質問や意見を言わせていただいた。議論の内容が非常に高度でついていけない部分もあった。だが、自分たち高校生でも考えることが出来る課題がある。今、教育の場では生徒の素直な意見が大事にされていることを聞き、教育というものの形態が時代に合わせて少しずつ変わっていくのだなと感じるとともに、私たちが変えられることもあると強く感じた。この経験で、私は新たな目標を持つことができた。まだ誰にも言わないけれど、色々な場所で何かと戦う、何かを改善する大人に出会い、本気でやれば出来ないことはないのだと思った。今回痛感した自分の未熟なところ、また伸びたところにしっかりと向き合い、自分の力をさらに伸ばしたいと思う。名刺をこんなにも交換したのは初めてで、一気に人脈が広がった気がする。今回出会った方々のような、「すごい大人」になりたい。

今回、様々な年齢・職業・立場の方々と「市民」について対話をしました。自分では考え付かないような意見や提案などをたくさん聞くことができ、とても勉強になりました。一日目の夜にあった懇親会ではたくさんの方と名刺を交換させていただいたり話したりと楽しく有意義な時間を過ごせました。二日目の午後には自分で聴きたい講座を選び受けることができました。そこで私は、隣の方の後押しなどもあり、自分の意見をしっかりと発表できました。講座が終わった後で、同じ講座に出席していた方から、「よくやった」と言われ、とてもうれしかったです。その後、「RRE」の活動報告をしました。報告の最後に投げかけた疑問について、たくさんの人が様々な視点からその疑問に対する答えを発言して下さり、とても勉強になりました。この二日間はとても充実した時間を過ごせました。

カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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