大阪大学中之島センターにおいて、グローバルリサーチⅠ受講生(1年生)6名が、関西で活躍されているベトナム人やベトナム研究を行っている大学教授、ベトナムに進出している企業の方々の講演会に参加しました。本校の阪本教諭も講師としてベトナム研修について講演を行いました。グローバルリサーチⅠでは多文化共生や地元企業のグローバル化について校内で授業を行いましたが、今回の講演でより具体的な話が聞け、研究テーマの設定に大いに役立ちました。
各講師の講演テーマは以下の通りです。
「神戸におけるベトナムレストラン経営とベトナム人コミュニティー」
「SGHの取り組みから見えたベトナム社会」
「『ベトナム葉っぱごはん』の魅力~植物、南薬、食~」
「ベトナムビジネスで失敗しないために/失敗しないことは成功の大前提」
「ベトナム人従業員受け入れの現状や事例、メリットやリスクなど、そして今後の動向」
「VYSA(ベトナム人留学生のコミュニティ)大阪の活動及び就職活動の実態」
〈生徒の感想〉
ベトナムでの、主に日本企業の経営戦略についての講義を受けました。たくさんの方々の興味深いお話の中でも特に感銘を受けたのは、ブルーオーシャン戦略についてのお話で、競争そのものを無意味にしてしまうという考え方がとても斬新でした。また、ベトナムでの雇用問題について警鐘を鳴らされている方もいて、一つの問題に対して様々な意見があるのだなと感じました。「手先が器用、勤勉、高い識字率というベトナム神話3点セットを過信しているのが盲点」という言葉が今回の講義で1番驚いたものです。普段学習していることと真逆の事だったのでとても興味深かったです。ベトナム研修についても触れられており、とても参考になりました。
ベトナム研修に参加したいと思っている自分にとって非常にためになりました。 特に、ベトナムでのビジネス展開の話は印象に残っています。学校のSGH講義で、ベトナムに進出している企業の戦略を聞きましたが、その話の元となるようなことを学べたと思います。日本企業がブルーオーシャン戦略をもとに活動していることがわかったし、生き残っていくためにはそれが必要だということも知りました。また、ベトナムでの栄養に対する考え方に課題は大きいことを知ったし、ただその中で、独自の意識への面白みも感じました。葉物をうまく利用した暮らしはすごいと思いました。今回のイベントを通して、今後自分が新興国のことや企業の世界進出を学ぶうえでの基本を学ぶことができ、よかったです。今後の研究活動にもこのことを応用できるようにしたいです。
今回の交流会は日本側からの話だけでなく、ベトナム側からも話を聞けて、今まで以上に考えることも多い講義だった。 在日ベトナム人の親子は、子供は学校に通うので日本語、親はベトナム語、つまり違う言語のためコミュニケーションが取りづらいという話には驚いた。私は親と一緒に暮らしていて言語の問題で話づらい人々がいるとは考えたこともなかった。無償でベトナム語を習える機関が必要だと感じた。そしてベトナム語以外の言語にもそれは当てはまると思う。難民問題の難しさ、複雑さを垣間見た気がした。 また、ベトナムへ進出する際の注意の話等は生々しく、しかし真実が語られていて非常に興味深かった。実際に問題に直面した時は綺麗ごとだけ言っていても解決しないということを痛感した。 ベトナムについて、グローバル化について、自分なりにもっと考えていきたいと思う。
今回のフィールドワークはベトナムについて話を聞くことができ、またベトナムで事業を展開している人などベトナムに関係がある人がたくさん集まったので交流や名刺交換をすることができた。私自身ベトナムにとても興味があり、また2年生のベトナム研修旅行にも行きたいと思っているので、今回のフィールドワークはとても参考になった。いい意味でベトナムの悪いところや良いところを知ることができた。私が1番興味をもったのは上田義朗先生の話だ。上田先生は今までベトナム事業で失敗してきたことやその原因、また今後ベトナムではどういったやり方で事業を展開していくべきなのかという話を聞いた。それを聞いてビジネスで重要なことはなにか、また他の海外に進出する企業に勝つための新しいやり方を考えていこうと思った。この交流会はとても貴重な機会で、なかなか聞くことができないことを聞くことができた。今回のことをいかして、これからもっとベトナムについて学んでいきたいと思う。
近年増え続けている日本に来るベトナム人にとって、日本は決してやさしいものではないようだということは新たな発見だった。日本へ仕事しに来る人、勉強しに来る人、様々な人にとって私たちは何が出来るか、良い課題を見つけられた。例えば、在大阪ベトナム青年学生協会のような彼らを支援する団体に支援金を出したり、そういった団体を増やしていくべきだと思う。1人でも多くのベトナム人が日本で心地よい生活を送ってほしいとおもう。