平成28年11月22日 創造応用ⅠS 探究活動(9回目)

【数学】
本校の学科コース準備室において、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉太一氏による授業を行っていただきました。1つの母集団のデータ分析について母平均の検定・母分散の検定・2つの母集団のデータ分析について母分散の違いの検定・母分散の比の推定・母平均の差の検定等の講義をしていただきました。講義内容がかなり難しくなってきたため、数学選択者の生徒2名はなかなか理解できないような様子でした。授業の後半は、生徒が取り組んでいる研究の検討を行いましたが、なかなか的を射た仮説を設定することができない状況が続いています。サザエさんのじゃんけんについては、インターネット上に研究結果が載っていることがわかっているため、これらの研究とは異なる研究結果を出さなくてはいけないことが課題としてあがってきました。

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【化学】
本校化学教室で行われた化学9回目の探究活動は、神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏に指導していただきながら、正極、負極それぞれの探究チームに分かれて、探究活動の続きをしました。正極探究チームは、先週の実験結果からもう一度、ホウレンソウ、三つ葉、レモンの皮をすりつぶして電解質に入れた溶液を用いて電圧を測定しましたが、今回も結果的には3種類に大きな差は見られませんでした。先々週の実験からシュウ酸を入れると酸素を吸入する場合としない場合に差異がみられることにも着目し、再現性を確かめましたが、今回はあまり差が見られませんでした。負極探究チームは、先週作成した腐葉土を、量を変えながらKCL溶液に入れて電圧の測定を行いましたが、ほとんど差異がみられず実験に行き詰まりを感じました。そこで、大堺先生からヒントをいただき、腐葉土について再度調査し、収集してきた土に枯葉やコーヒーなどを混ぜ、水を入れて酸素に触れない嫌気的な状況をつくることで還元力の強い土になると考えて、腐葉土を作り、次週の実験の準備をしました。

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【物理】
大阪大学理学部物理系総合研究棟を訪問し、大阪大学大学院理学研究科教授 下田正氏と共に実験を行いました。これまでに蓄積したデータを再検討し、追加の実験として、これまでの実験を精緻化する改良を加えたものと、全く違った条件で新しい実験を行いました。後者は、薄く油膜を張った底面に着色した水溶液を一滴だけ滴下するというものです。これは何もない底面に一滴滴下したときの“原始クラウン”ともいうべきクラウンとの対照実験になります。滴下直後の伝播速度とクラウンの壁の角度との間に相関が認めらたことが収穫でした。

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【生物】
本校生物教室において、今後実験を進めるにあたって、初期条件をどのようにそろえるべきなのか検討を行いました。ミドリムシの個体群密度や個体数の測定、光量のコントロール、実験回数の妥当性など、研究を行う上で意識しておくべき点を各自で話し合いました。普段、教科書上の実験では気が付けないような実験者が行うべき留意点にいくつか気付くことができました。また、培養したミドリムシを用いて走光性の確認実験を行ったがうまくいかず、その原因を考察しました。

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【都市工学】
本校コンピュータールームにおいて、本校教員による9回目の探究活動を行いました。先週のまちのコミュニティーの代表者および防災活動の代表者との面会をふまえて、次の進め方を話し合いました。傾斜市街地の不便さや災害時の対応については、まだまだ課題が多いことに気付きました。今後、その深堀をすることと、実際に住民の方の感じていることをヒアリングして、課題抽出の一助とすることを確認しました。

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