「世界市民明石塾」を1年7組 鈴木さん、2年7組 高田さんが受講
平成30年8月5日、8月6日、8月25日、8月26日
2年7組(知の総合類型)の高田さんと1年7組(国際理学科)の鈴木さんが、元国連事務次長明石康塾主宰の「関西学院世界市民明石塾」に4日間参加しました。日本各地からの参加者と世界の様々な諸問題について議論を重ね世界について多くを知るのと同時に、世界で活躍するためのスキルを磨きました。以下に2人の感想をまとめました。
明石塾に参加して
1年7組 鈴木萌永
私は、8月5日から26日の間の4日間、関西学院大学で行われた関西学院世界市民明石塾に参加した。ここでは、全国から集まった高校生とともに明石塾長やその他の講師の方々のご指導のもと、「SDGs 持続可能な開発目標」の一つ目の達成目標である貧困について、現役国連職員との対話やディベート、カードゲームを通じて、理解を深めた。明石塾に参加するまで、私自身、貧困についてあまり詳しく知らなかったことが多かった。しかし、4日間の活動を通して、貧困が世界に与える影響、貧困を食い止めるために今私たちがすべきこと、などを講師の方々からはもちろん、明石塾に参加した高校生からも学ぶことが出来た。参加した高校生一人一人の価値観、考え方も様々で、一つの物事についても、違った角度で考えた意見が多く出ていたことが印象に残っている。
私が最も印象に残った、セッションはカードゲームを通じてSDGsの目標を達成されるプロセスを学ぶというものだ。世界で今ある問題を解決するには、社会、経済、環境の大きく3つの柱が相互にいい影響、悪い影響を与え合っている。このことは、目に見えることではないため、普段気づくことはない。しかし、今回は社会、経済、環境の豊かさを指標化することによって、一つの国際問題を解決する際、世界がどう動かされるのかを学ぶことが出来た。
今回、私は、国際機関で働くという夢に一歩でも近づくため、貧困についてより正確な知識を得たい、という理由でこの明石塾に参加した。ここでは、同世代の高校生の、将来の夢、また貧困という国際問題に対する自分の態度や考え方に刺激を受け、貧困は日本とは遠い貧しい国だけの問題でなく、私自身も大いに関係しているのだと気づかされた。まだ、他の参加者のように詳しく将来の夢を見据えてはいないが、今年明石塾で学んだことを今後大人になっても活かせるように、今高校生である私にできることを積極的に見つけて、行動していきたい。
関西学院世界市民明石塾を経験して
2年7組 髙田沙紀
私はこの夏、関西学院世界市民明石塾に参加しました。元国連事務次長の明石康先生をはじめ国際的にご活躍された多くの先生方や、兵庫県だけでなく東京や沖縄からも集まる仲間と共に、4回の講座を受講しました。今年のテーマは、SDGsの1つ目の目標である「No Poverty」でした。
テーマの「貧困」について、人権・人道問題、開発、平和・外交の分野からワークショップ、ゲーム、シミュレーション、ディスカッション、現役国連職員との中継などを通して理解を深めました。そして最後には、全員で「貧困削減と平和に関する青年の声明」を作成しました。
私はこの経験から、自分の意見や考えを伝えようとする「発信力」と明石先生が言われた相手を受け入れる「受信力」が本当に大切だと感じました。自分の考えを伝え、相手の考えを知ることで、私たちはより良い解決策を導きだせると思えました。