北高 校長室から 024 「オオムラサキ・プロジェクト」#4

今回は、大きなニュースが二つあります。
■先週末(土日)にオオムラサキが羽化した!
■今日、唐櫃小学校3年1・2組が見学に来てくれた!

両方とも、とっても嬉しいできごとでした。
でも、羽化はもう少し先かと予想していたので、誰も蝶になりつつあるところを観察できなかったのは残念でした。

唐櫃小3年生は、ちょうど今、学校で「蝶の観察」をしているそうです。
しかし、校内には小さなモンシロチョウしかおらず、本校のオオムラサキは貴重だと仰っていただきました。

唐櫃小学校は、本当に本校の「目の前」とも言える立地です。
なので、小学生でも安全にこうして来てもらうことができます。

3年1・2組の両クラスが、少し時差をつけて2回に分かれて来てくださいました。

資料を渡し、まず本校の教員が説明をします。

次には、羽化したオオムラサキを見てもらうのですが、このときは、どこにいるかが確認できていなかったので、中に入っていただくことができませんでした。
写真のように、外から網越しに見ていただくのみでした。

蝶は保護色っぽい色で、草木にとまっている時には非常に見つけにくく、地上にいる蝶を踏んでしまってはいけませんので。
その後、終わり頃になって、2頭の所在は確認できました。

羽化したオオムラサキ

もらってきた4頭のサナギのうち、実は、1頭は早いうちに死んでしまいました。
なので、3頭の蝶がいるはずなのに、現段階では2頭しか確認できていません。

葉の裏や草の茂みなど、見つけにくいところにいるのか、最悪の場合は、羽化してから死んでしまったのかも知れません。

サナギのときの餌はエノキであることは以前にも書きましたが、蝶になってからの餌は「樹液」なのです。
つまり、カブトムシなどが摂るものと同じものです。

本校では、木で作った「餌場」を設置していましたが、今朝見ると、全て落ちてしまっていたので、応急的に作った餌が上の左の写真です。
バナナに「カルピス」をかけ、少し腐敗させたもので、確かに樹液と似た匂いがします。

最後に、上の右の写真ですが、「サナギの抜け殻」です。
このように2頭が羽化したのは確かなのですが、もう1匹はどうなってしまったのでしょうか…。

これからも、今日のように近所の皆さまが見に来てくださるようになれば嬉しいです。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥