北高 校長室から 153 「オオムラサキ・プロジェクト」#9

「オオムラサキ」に少しでも関わる投稿は、去年12月以来で、随分久しぶりです。
昨年度の今頃は、私が前校長から引き継ぎ、「とにかく前に進めよう」と、バタバタとしていましたが、2年目となる今年度は、それではダメですね。

正直には、私自身は、長い間蝶のケージに足を向けていませんでした(反省)。
そんな中、今日は、いつも北高の「里山づくり」でお世話になっている中川さんが来てくださいました。

早ければ、もう幼虫が(餌とする)エノキの木に登って来ていてもおかしくない時期です。
中川さんは、まずケージ内の様子を点検し、処置してくださいました。

大食漢であるオオムラサキの幼虫は、エノキの葉しか食べないので、餌となるエノキは非常に重要です。
昨年、里山から4本のエノキをケージ内に移植したのですが、残念ながら、若葉が出ていたのは半分の2本のみでした(上の写真の2~4枚目)。

でも、2本のエノキの葉があれば、何とか大丈夫です。
あとは、ケージ内の地面の草むらにちゃんと幼虫が潜んでいて、数日後?くらいにエノキに登って来てくれるかどうかです。
若葉が出て広がってから出てくるのではなく、若葉が広がる前であれば、小枝に止まって待っているものだそうです。

たまたま、理科部顧問が、蝶のケージの隣に「ジャガイモ畑」を作る準備をしていました。
最後の写真の手前に広がる部分は、ボランティア委員会が、「野菜畑」を作ろうとしている現場です。
今年度は、(生徒はいない中ではありますが…)先生たちは、色々な新しいことを進めてくれています。

オオムラサキ・ケージの次の作業は、数日後?に若葉が広がりきった頃、幼虫が上がってきているかどうかを確認し、(その頃には幼虫は草むらにはいないので)地面の雑草を除去することです。

上の写真は、北高の裏門から阪神高速北神戸線を見たところです。
この有料道路は、昔から今も良く通る道です。
因みに、北神戸線を通行中、普通自動車だと見えませんが、バスなどの背の高い車だと、北高の(特徴的な天体望遠鏡格納庫など)校舎が見え、北高だと分かります。

昨日にも書きましたが、このようにしていると、本当にのどかで、日本で世界中で大きな災禍が進行しているとは思えません。

でも、「思えない」ではダメで、しっかり直視して対応しなければダメですね。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥