北高 校長室から 078 芸術鑑賞会@神戸文化ホール

今日は朝から、大倉山の神戸文化ホールに出かけ、「芸術鑑賞会」を実施しました。

劇団 自由人会 の皆さまが、「夢をかなえるゾウ(~青春ロボット編~)」という劇を演じてくださいました。

朝の集合時には、他のお客さんに迷惑をかけないように、建物の東側の広場に集合し、全員揃ってからクラスごとに正面玄関から入場しました。

さて、私は、今日の芸術鑑賞会で、二つのことに大きく感動しました。

■一つ目は、劇団 自由人会 さんの今日の劇そのもの

町工場の次男坊が、父親の反対を押し切って、家業を継がずに「ロボット作り」に進もうとする…という、ストーリー自体は、それほど斬新でないかも知れませんが、高校生にも十分ウケるテンポの良さ。

でも、「ウケねらいのお笑い」だけではなく、ちゃんと伝えるべきメッセージもある。
ガネーシャという関西弁のインドの神様が、とても良い味のキャラクターとなっていて、かつ、この神様が、聴衆に向けたメッセージを発しているのです。

特に、「(ひどいことばかりが起こると思っても)実は『運がいい』のだ(と思う)」という考え方は、実は、個人的に非常に共感を覚えるものでした。
この言葉は、きっと、北高生の心にも響いたことと思います。

要するに、私は、これまで仕事柄、何度もこのような芸術鑑賞会に参加してきましたが、今日の劇は、「これまでで最もよかった」と言わせていただきます。
これが、今日感動した1点目。

今日感動したもう一点は:

■北高生の鑑賞態度!

私のこれまでの経験では、このような場では、どうしても下を向いてしまって寝る?生徒がいるものです。
たとえ、良い演劇等であってもです。
ひどいときには、上演中にも、ザワザワと私語が止まなかったことも…。

ところが、今日の北高生は、私語どころか、見える限り、下を向いてしまっている者がいない!

ま、上演中は暗いですし、100%確認したわけではありませんが、最後列にいた私から見える限りは、そうでした。

これには、けっこう感動しました。
このブログを最初から全て見ていただくと、これまで何度か同様のことを書いてきていますが、今日は、「暗くて、寝ようと思えば寝やすい」この環境でのことです。

と同時に、「ちゃんと見ている」のですよ(当然か・笑)。
つまり、要所要所で、笑いや歓声など、大きく起こるのです。

私がウソを言っているのではない証拠に、こちらの 劇団 自由人会 さんのフェイスブックのページをご覧ください
私が感じたのと同じことが書かれています。

演じている方も、見ている方も、両方とも非常に良かったということですね!

最後には、生徒会長がお礼の言葉と花束の贈呈。
劇団の皆さまからは、こんなサイン入り色紙をいただきました。

そんなわけで、私にとっては、今日は最高の芸術鑑賞会となりました。
劇団の皆さま、本当にありがとうございました!

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥