【校長室ブログ NO16】 谷川秋夫さん来校 10月24日(水)

今日、谷川秋夫さんが来校されました。谷川さんはハンセン病と診断されてから14歳で故郷の加西の家族から引き離され、長島愛生園に入れられました。そして、88歳の現在までほとんどをそこで過ごされています。その間に受けた差別、偏見、病気との闘いは想像を絶するものがありますが、それを乗り越えて、1993年には皇居で行われる歌会初めの詠進歌に谷川さんの歌が選ばれ、2001年には「生きる」(著者:大谷美和子さん)という谷川さんの人生を綴った本が出版されました。谷川さんの人生を考えると、私たちの悩みが苦しみが本当にちっぽけなものに見えてきます。同時に、人間が「生きる」ということの本当のすばらしさをあらためて感じることができました。

訪問は短い時間でしたが、校舎内をご案内しました。谷川さんが感じられるのは声だけですが、高校性の元気なあいさつや明るい雰囲気にとても喜んで帰られました。今度は、私から高校生に谷川さんのことをしっかり伝えたたいと思います。

なお、谷川さんが歌会初めの詠進歌に選ばれた歌の歌碑が、丸山総合公園にあります。題名は「空」です。

   なえし手に 手を添えもらひわが鳴らす  鐘はあしたの 空にひびかふ

 

     

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