今日は、加西市の皆さんと一緒に、岡山県にある国立ハンセン病療養所「長島愛生園」を訪問しました。昨年本校に来ていただいた歌人の谷川秋夫さんが生活されています。加西市からは西村市長さんや市の人権担当者の方など約20名、そして播磨農高の吉髙校長先生と私、さらに本校の生徒3名も一緒に参加しました。ハンセン病は、かつて誤った認識から差別の対象となり、完治する病気になってからも国による隔離政策などでたくさんの方が苦しんでこられました。現在日本にはハンセン病の患者さんは一人もなく、この療養所も正確には、ハンセン病によって様々な障害をかかえた方の施設ということになります。
最初に、この施設の歴史館の学芸員の方に施設の説明をしていただいた後、加西市出身の谷川さんとお話をしました。谷川さんはもうすぐ90才とは思えないほどお元気で、こちらが圧倒されました。
また、様々な障害を抱えた方が300人以上生活されているということで、職員の方もそれに匹敵するだけいらっしゃって、様々な介護や看護を行っておられます。ユニバサール社会の在り方について、あらためて認識した今回の訪問でした。