加西市内の中学生と高校生の文化交流を目的として、加西市中高芸術交流会を行いました。加西市教育委員会にも共催していただき、市民会館をお借りして盛大に開催できました。吹奏楽部の合同練習会では、講師として 保科 洋先生(兵庫教育大学名誉教授)に指導をしていただきました。保科先生は、作曲家や指揮者としてもとても高名な方で、全国コンクールの課題曲なども数多く手がけておられます。吹奏楽の指導者でその名を知らない人はないというぐらい有名な方ですが、今回、多忙な日程の中で、2月10日だけ可能ということで、無理を言ってお願いしました。
当初は各学校の演奏の後、40分ずつ時間をとって指導していただく予定でしたが、少しでもよい演奏になるようにと時間を忘れて指導していただいたので、どの学校も1時間ぐらいになり、時間が大幅に遅れてしまいました。参加された保護者の皆様には申し訳ありませんでした。でも、少しでも上達してほしいという先生の熱い思いは生徒にもよく伝わっていました。「楽譜は作曲者から演奏する人への手紙」でも、「デッサンだけの絵のようなもので、これに音で色をつけるのが演奏で、演奏者の出す音によって初めて絵になる」といったことを聞きながら、生徒たちは、一生懸命取り組んでいました。この交流会に参加した皆さんには、自分しか出せない音を追求し、素晴らしい演奏につなげてほしいと思いました。