午後は、MITミュージアムでロボット工学を学習しました。 はじめにロボット掃除機ルンバの仕組みを講師の方と話しながら考えました。 例えば、なぜ障害物にぶつかったら向きを変えるのか、なぜ段差で落下しないのかなどの質問に自分たちで考え、答えていました。
その後、その原理をロボット に置き換えて、机の上を下に落ちることなく、机の端に来れば向きを変える、その場でぐるぐる回るとかなど、いろいろな動きをさせるには どのようにプログラムすれば いいかという実習をしました。最初はすぐに机から落ちていましたが、何回か失敗をしているうちにだんだんと机の上を動くようになりました。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式で、適当に数値を訂正すればそのうち出来るようになるのですが、それでは失敗の回数が増えて時間がかかってしまいます。机の長さや、ロボットの回転角などを計算することが大切で、失敗をしながら、それを成功に繋げていく、いわゆる「失敗は成功のもと」という考え方です。ここでは、午前中の「なぜ」という疑問を持って、それを解決していく力とは、また別の力が要求されます。
かなり複雑な動きをさせて いる班もあり、多くの生徒が自分の思い通りにロボットを動かせて、楽しかった と言っていました。
今回は、MITで物理研修を2つ、ハーバード大学で生物研修を1つしたわけですが、化学に興味を持っている生徒もおり、化学研修があったらよかったのにという意見もありました。
後半は、 CIC Bostonへ行きました。アメリカでは起業をする人が多いですが、最初から自分のオフィスを持って起業し経営できる人はそう多くはありません。 この企業は、 これから起業をしようとする人に、オフィスを貸し出したり、 その起業に必要な人、例えば弁護士を紹介したり 、また他の起業家たちと接点を作る手助け している会社です。中では、たくさんの部屋で、コンピューターを使っている人を見ることができました。
この40人の中に、一人でも二人でも起業してくれる生徒がいればなあと思いますが、本人たちは、現在はあまり考えていないようです。
(企業訪問では撮影禁止であったので、写真はありません。)
今日1日でもたくさんの質問が出ました。日々成長しているように感じます。今日で、この研修の約半分のメニューを消化しましたが、ここまで順調に来ていると思います。生徒の頑張りはもちろんですが、この天候も味方をしてくれていると思います。残りの研修が実り多きものになることを期待したいと思います。