1年7組(知の総合類型)の里見さんが、元国連事務次長明石康塾主宰の「関西学院世界市民明石塾」に参加しました。
元国連事務次長の明石康先生のもとで開催された「世界市民明石塾」。兵庫だけでなく東京や静岡、徳島からも高校生が集まり、4回の講座を通して現在の世界情勢について議論しあい、それを受けて最終的に明石憲章を作成しました。
議論はおもに「貧困と格差」「環境」「紛争・難民・人権」「技術革新とリスク」の点から行われ、どんな未来を作りたいか、またそうするために、今何が出来るかという話し合いから始まりました。そこから出た意見を実際に世界各地で働く国連の職員の皆さんとスカイプで議論し合いました。その中でもUNHCR職員の清水氏との対話を通して、難民問題においては固定観念による認識が大きな課題であり、何が正しいかを見極められる判断力を付けていく必要があると分かりました。
3回目の講義では元ドイツ大使・元国連大使の神余教授と前駐日カナダ大使もクラグストン教授を交えてのディベート。グループを分け「グローバリゼーションは是か非か」を英語で、「これからの世界に国連は必要か否か」を日本語で討論し合ったのですが、後者の議題ではこれからの世界に「国連のような組織」は必要であるか、と「今の国連」は必要かという風に意味合いが取れることから白熱した議論が起こりましたが最終的には「国連のような国際機関は必要だが70年間変化の無いシステムを持つ『現在の』国連ではいけない」という結論に達しました。
最終日にはこれまでを踏まえた上で、よりよい未来を作るために4視点から意見を出し合い明石憲章を作成しました。その際にそれぞれの国の代表のつもりで意見を通していきなさいという教授の言葉より、お互いに一歩も譲らず終了予定時間を2時間超過する大議論でした。
この経験を通して私が感じたのは、自分の意見をはっきり持つこと・他人の意見を受け入れること、興味をもつこと、行動を起こすことの大切さです。同じ高校生の世界に挑む生き生きとした姿にとても刺激を受けました。