平成29年6月22日(木)  ネリカ米の田植え 2年生7名参加

取材:JICA関西独立行政法人 国際協力機構

関西国際センター(JICA関西) 市民参加協力課 那須田 智生 氏

ネリカ米を研究するグループが田植えを行いました。今年度は一定量を収穫して米ゲルを作成することを目標としているため、収量を上げたいと考えています。昨年の結果を踏まえ、ネリカ米にとって良い環境を作るために、水がたまりやすくなるようにブルーシートを埋めて栽培します。ただし、日本の水田のように苗を育ててから田植えをするのではなく、昨年と同様に、種籾を植えました。また、ペールバケツでの栽培も同時に行っていきます。昨年は収穫の直前に野鳥に食べられてしまったという反省を活かし、今年は鳥害の対策も講じる予定です。

この日は、本校の田植えをJICA関西の那須田氏が取材に来てくださいました。那須田氏からは「昨年の結果を踏まえて、どのような工夫を加えていますか」や「この研究がどのように発展してほしいですか」等の質問を受け、生徒たちは「ペールバケツの水稲栽培が穂の付きが良かったそうなので、今回はブルーシートを使って水がたまりやすいようにしました」や「米ゲルに取り組むことで、ネリカを有名にしたい」などと答えていました。

 

(2)平成29年7月11日(火)  講話・現場視察 2年生7名参加

講師:兵庫県中播磨県民センター 姫路農業改良普及センター       普及主査 前家 正起 氏

姫路市環境政策室計画啓発担当                                           係長   津田 英治 氏

 

今年、本校はネリカ班とアクアポニックス班が、姫路市の「中高生生物多様性応援事業」に申込み、姫路市からの支援を受けています。その事業の一環として、姫路農業改良普及センターから前家氏を派遣してもらい、講演とアドバイスを頂くことになりました。

この日はまず、ネリカ米を水稲として育てるために、前家氏から日本の米作り(水稲栽培)に関する講義を受けました。稲が成長する過程や追肥をするタイミングなど、専門的なことをわかりやすく解説してくださいました。その後、南館南の姫西農園へ移動し、6月22日に植えた苗が発芽している様子を見ていただき、様々な観点からアドバイスをいただきました。その中で、水稲として育てるには水分が全く足りていないこと、今発芽して育っている苗では収量が足りないであろうことなどの指摘を受け、今後の水分の調節について、追肥のタイミングの計り方についてなどについてアドバイスをいただきました。また、収量が足りないであろうことから、ブルーシートではないところに蒔いた苗をブルーシート内に移植しました。さらに、浅い大きなトロ舟を購入して、水稲として今から追加すればよいと言われ、準備に入ることにしました。