第3回高校生「国際問題を考える日」に参加しました。
平成28年2月6日(土) 於)大阪大学コンベンションセンター MOホール、会議室
主催:兵庫県教育委員会、大阪大学 後援:JICA関西
基調講演:大阪大学グローバルコラボレーションセンター 敦賀 和外 特任准教授
『ジブンゴトとして考える国際問題』
パネルディスカッション:コーディネイター 大阪大学 松繁 寿和 教授
『高校生は国際問題をどう捉えているか』
ポスターセッション:姫路西高校から参加した5グループを含め、全41グループが発表 した。下に本校から参加したグループとそれぞれの研究テーマと参加生徒氏名、研究内容の要旨を示す。
Himeji International Proclamation Plan ~Airnbで空き家対策~
(山本佳奈、後藤ひな、寺本栞那、北川愛理、真浦聖英、三木悠史)
姫路も他の自治体同様に高齢化、核家族化、人口流出が原因で空き家問題が表面化しています。私たちは、この空き家問題を解決するためにAirbnbの考え方を取り入れることを考えました。空き家を利用して、海外から手軽に安い価格で宿泊先を予約でき、観光客に長期に滞在していただくプランを作りたいと考えています。
ビジネスのグローバリゼーション ~西松屋をモデルにしたビジネスプラン~
(松浦晴妃、坂本結希乃、杉谷理紗、高杉美優、吉田渚)
私たちは、西松屋のビジネスモデルとして、子供服専門店を中国の上海に作ることを計画しています。上海は、物価や人々の収入が日本とほぼ同じであり、西松屋の子供服工場があります。このような条件がそろった上海で、海外進出を成功させ、西松屋を低コスト、高デザインの子供服ブランドにしたいと考えています。
持続可能な国際社会の構築 ~ネリカ米でスーダンへの農業援助~
(黒子真南、石坂大和、日下実優、田淵景太、森本駿斗、吉田真希)
私たちは、国民一人当たりのGDPが1979.54ドルで187か国中138位の貧困国であるスーダンで、いかに生活水準を上げることができるかを研究しています。現在、スーダンの広い土地を生かした農業支援が可能と考え、ネリカ米という新しい品種のコメの導入を検討しています。ネリカ米とは、New rice for Africa からの造語で、乾燥に強く在来種より少量の肥料・農薬で栽培が可能であるという特徴があります。このネリカ米を起爆剤にスーダンの人々の栄養状態をより向上させたいと考えています。
歴史ツーリズムと国際観光開発 ~日本国民総ひめ人化計画~
(木谷真依子、小西桃香、有田健一郎、浜田美里、福嶋拓海、水谷美貴)
姫路城の観光客数が増加する一方、周辺の他の観光地の観光客の流出や市内の他の観光地の知名度の低さなど、姫路には観光に関する問題点が多々見られます。そこで、私たちは観光客の「興味」を引き付け、姫路に「とどめる」ことを大きな目標に、観光、交通情報、体験などを一つにまとめた憩いの場を姫路城近くにつくり、姫路城見学後の姫路観光への足掛かりにしてもらうというプランを提案します。
歴史ツーリズムと国際観光開発 ~クラフトアートフェアて野里商店街の活性化~
(上村みき、隅田長門、西本月那、森本晃介、柳瀬 凛香)
姫路と言えば姫路城。このイメージが姫路の観光客を増やす一方で、観光の局地下を招いています。私たちは姫路城ではなく地元の人のみが知ってるマイナーな場所をPRすることが、姫路全体の活性化につながると考えます。そこで、私たちが目を付けたのが野里という町です。世界遺産の姫路城のバッファゾーンとして指定されており景観保全にも取り組んでいるにもかかわらず、姫路市以外の住民や外国人にあまり知られていないこの町を、私たちの企画するイベントで活性化したいと思います。
午前中に、基調講演とパネルディスカッションを聴いたあと、各研究チームが作製してきたポスターを指定のパネルに展示し、昼食をとった。午後から約20分の自由見学のあと、前半と後半に分かれ、グループ発表の時間と他校の発表を見学・質問をする時間となった。
工夫し作製したつもりであったが、研究の成果を1枚のポスターにまとめることの難しさ、研究している内容を決められた時間内でわかりやすく説明することの難しさなどを感じた生徒も多かった。しかし一方では、発表時のほどよい緊張感も加わり、話したり、説明することを楽しめた生徒も多かったのではないだろうか。それぞれのグループには、休憩を挟みながら、1回につき10分の発表を3回実施する機会が与えられた。会場で初めて出会った他校の生徒や、他の高校や大学の先生に質問されるなど、これまではほとんど味わったことのない経験もできた。また高校によっては、2年生の参加もあった。学年に関係なく、英語表現でのポスター製作、英語での発表を行った高校もあった。韓国の高校(金海外国語高等学校)も参加し、英語でのポスター発表が行われていたことは興味深い。さらに、他府県(大阪府、徳島県)からの参加校もあった。