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兵庫県教育委員会

記者発表

大学課

鉄道超伝導体の超高速な結晶構造変化を実現ー光による新しい超伝導操作の可能性を示唆!ー

1 発表内容要旨

 東京大学物性研究所の鈴木剛助教と岡﨑浩三准教授らは、高輝度光科学研究センター(JASRI)の久保田雄也博士研究員(研究当時)、東京大学物性研究所の和達大樹准教授(研究当時)らとの共同研究で、鉄系超伝導体BaFe2As2における結晶構造の超高速変化をX線回折法の時間分解測定により直接観測し、ダイナミクスの追跡に成功しました。その結果、光照射して30 ps(ピコ秒=1兆分の1秒)という超高速な時間の後に、瞬間的に0.1 GPaという巨大な応力が結晶表面に印加され、結晶構造が変化することを世界で初めて明らかにしました。
 鉄系超伝導体は、圧力や同族元素置換などによるわずかな結晶構造変化により超伝導転移温度が急激に上昇することから、基礎学理及び応用の観点から大きな注目を集めていました。今回の発見により、光が鉄系超伝導体の結晶構造を瞬間的に変える新しい制御手段になり得ることを実証しました。今後、光を利用した結晶構造制御や他の物質における研究がますます盛んになり、さらにそれを応用した次世代光デバイスの開発が促進されることが期待されます。
 本成果は、米国科学誌Physical Review Researchに9月8日に公開されました。

2 問い合わせ先

 兵庫県立大学大学院理学研究科・極限状態物性学研究室 教授 和達 大樹
 電話 0791-58-0509   Mail:wadati@sci.u-hyogo.ac.jp
  
 兵庫県立大学播磨理学キャンパス経営部 総務課 
 電話 0791-58-0101   Mail:soumu_harima@ofc.u-hyogo.ac.jp