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兵庫県教育委員会

記者発表

県立考古博物館

登リ田遺跡(姫路市継)の発掘調査成果及び出土品の公開について

 兵庫県教育委員会では、事業間連携河川事業に伴う登リ田遺跡の発掘調査を、令和2年7月から12月まで、(公財)兵庫県まちづくり技術センターに委託して実施しました。
 10月までのA区の調査では古代の堀立柱建物群や馬を埋葬した墓などが見つかり、古代の「継潮(つぎのみなと)」に伴う官衙関連の遺跡である可能性が明らかになっています。
 10月4日に現地説明会を開催し成果を公開したところですが、その後の調査で下記のとおり新たな成果がありました。

【飛鳥時代の土坑(墓)から土馬2体が出土】
 10月に公開した調査区(A区)の南側に位置するB区を調査したところ、古墳時代初頭の土坑や飛鳥時代の土坑、古代の井戸・柱穴などが見つかりました。中でも特筆されるのが、飛鳥時代の墓の可能性がある土坑から土馬が出土したことです。土馬はこの土坑の東端から壊された状態で2体がまとまって出土しました。
 土馬は、馬の形代(かたしろ)として作られた土製の焼き物です。古代の人々は、馬は病気をもたらす疫病神の乗り物であると考えたため、疫病神が病気を広めないように脚を折って水に流したという説があります。出土した土馬2体は、手綱や鞍などの馬具が表現された「飾り馬」で、古い時期の特徴を示しています。
 今回のように墓と考えられる土坑からの出土例は全国的にみても非常にめずらしいものです。約30mはなれたA区の馬を埋葬した墓も同じ飛鳥時代のものなので、両者の関係や土馬の用途などの考察が今後の課題です。

【土馬の公開】
 県立考古博物館で令和3年1月16日(土)~3月14日(日)まで開催する企画展「ひょうごの遺跡2021-調査研究速報-」でこの土馬を展示公開する予定です。

詳細は別添資料をご覧ください。