昼食後、ハロン湾をぐるりと周り、ヴァンドンという街へ移動しました。そこでは、JICAが取り組みの一環として行っている浄化槽とバイオトイレの見学をしました。
ヴァンドンは海からも近く、ベトナムの特別経済地域にも指定されているため、環境問題への取り組みが求められています。そこに注目をしたJICA、ベトナムの機関が中心となり、日本企業の長大と正和電工が協力し、ベトナムの水質汚染の改善に向けて浄化槽の設置を進めています。そこでは、木炭を利用した浄化槽を利用し下水の処理を行い、水汚染が進行しないような取り組みを行っています。現在は試験的に実施されており、有効性が認められれば商業化、大規模化していく可能性があるというお話でした。
その後、バイオトイレの見学にまわりました。人の排泄物に木材を混ぜ攪拌しながら、60度に一定時間保つことで、約24時間で排泄物を分解することができるトイレを試験的に設置しています。バイオトイレの導入の理由として、下水の排出を減少させること、肥料として有効活用することがあるそうです。これも、日本企業とJICA、複数の大学が協力して取り組んでおり、浄化槽と同様、先行的な導入として約四年が経ち、新たな課題等に取り組みながら、改善を繰り返しているということです。
生徒は積極的に質問をし、意欲的にフィールドワークに取り組みました。