3学期始業式を行って令和6年の学校生活がスタートしました
1月9日(火)、3学期始業式が行われました。校長式辞では、2学期終業式で伝えた「一年の計は元旦にあり」が実践できたかを、私の目標を伝えて、もしまだの人は「一年の計は3学期始業式にあり」と読み替えて、目標を持って新年のスタートを切って欲しいと伝えました。
また、元日に能登半島地震が発生し、2日に羽田空港で航空機事故が起り、正月から悲しいニュースが続いており、亡くなられた人や被災された人に哀悼の意を表すと共に、小野高校としてできることを考えたいと伝えました。大相撲を例に出して、諦めないことがいかに大変で大切かを伝えました。
今週末には、3年生の多くは大学入学共通テストを受験するので健康に気を付けて、新しい進路に羽ばたく年であり、2年生は本気で自分の進路を目指して頑張る年であり、1年生は文理選択や類型選択で自分の進路を求め始める年であるので、集中力を高めて「一点凝視法」で頑張って欲しいと思います。(式辞の概要は後に記載)
進路指導部長の太田先生からは、「自分で決めて進める年」「好き嫌いをやめる」「小さな非日常を日頃から訓練する」、卒業生からの「大丈夫だよ」のメッセージなど、今年のスタートに当たっての多くのメッセージを伝えていただきました。その後、冬季休業中の、軽音楽部と水泳部の活躍を表彰しました。
それぞれの生徒が、自分のこととして目標を持ってスタートして欲しいと願っています。
【校長式辞の概要】
令和6年がスタートしましたが、2学期終業式で伝えた、「一年の計は元旦にあり」という言葉の通り、今年の決意や目標を持ってスタートすることができたでしょうか。私は、ビジネス探究科3年生の考案した、ホテル北野プラザ六甲荘のおせち料理を食べながら、元日を過ごしました。
私の今年の決意は、「小野高校が、生徒にとっても、保護者にとっても、教職員にとっても、地域の人にとっても、さらに魅力ある学校にして、行きたい学校、行かせたい学校にしたい」ということを一番に思いました。具体的には、スーパーサイエンスハイスクールの継続、校則や制服の見直し、その他先生方と協力して頑張っていきたいことがたくさんあります。また、昨年は腹膜炎になって長期の入院もしましたので、健康に十分気をつけて過ごしたいと思っています。
本校のHPの校長ブログに、元日にアップして、スタートを切りました。「一年の計は元旦にあり」が実現できなかった人も、「一年の計は3学期始業式にあり」といいかえて、今年の目標をしっかり立ててスタートを切ってください。
さて、元日には、石川県能登半島で最大震度7の能登半島地震が発生して、1月8日現在で168人の人が亡くなり、安否不明の人もまだ323人と聞きます。約3万人の人が避難生活を余儀なくされており、停電や断水で不自由な生活を強いられている状況が続いています。また、2日には、羽田空港で航空機の衝突事故が起こって炎上し、正月から悲しいニュースが報道されました。
お亡くなりになられた方、被害に遭われたて苦しまれている人に、心から哀悼の意を表すると共に、お見舞い申し上げます。正月を実家で過ごそうと石川県に帰省して被害に遭った人もあり、逆に石川県から正月は親戚の神戸で過ごそうと兵庫県に来ておられた方が、石川県輪島市に戻ろうとしたときに震災による火災で家を亡くした人もあります。楽しいはずの正月が、予想外のことになってしまいました。
兵庫県は、能登半島地震の被災地を、県内の自治体が一体となって支援するための本部を設置し、斎藤知事を本部長に、阪神淡路大震災の経験や教訓などを生かし、被災地のニーズに寄り添う支援を目指しています。兵庫県と神戸市は、能登半島の最北端にある石川県珠洲(すず)市を担当し、県職員が現地に派遣されました。また、小野市の市役所職員も現地に派遣されたとききました。珠洲市は、人口の1万2600人で、地震や津波の被害でほとんど建っている家がないような状況で、約8千人が避難生活を余儀なくされているようです。このような状況の中で、今私たちにできることを、考えたいと思います。
次に、大相撲の初場所が1月14日から始まります。この大相撲には、幕内と言われる一番上のクラスには、横綱、大関、関脇、小結、前頭といった番付があります。番付表をテレビや新聞などでみたことがあるかと思います。前頭には1枚目から今場所では17枚目までが42人が東と西に分かれて番付されています。
この幕内の下には、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口といったさらに位があるわけですが、「番付一枚の差は殿様と家来、一段違えば虫けら同然」という、ことわざがあります。ことわざの内容は今では問題となりますが、これが土俵をささえてきたと言われます。
入門1年で3分の1がやめ、4,5年たっても幕下になれないと廃業するのが常らしく、幕内になれるのは20人に1人。大関ともなれば150人に1人と言われます。最高位の横綱は現在では、照ノ富士1人しかいなく、兵庫県出身の大関 貴景勝も期待されながらも横綱になる綱取りのチャンスをつかみながら、なかなか良い結果を継続できず、横綱になれずにいます。
いかに最後まで気を抜かず、初志貫徹することが難しいか。相撲界においても成功者が少ないわけが知らされます。皆さんは横綱を目指してはいませんが、目標を持って諦めないことが、いかに大変でいかに大切かと知らされると思います。
3年生は、いよいよ新しい進路にはばたく時です。先週プレテストに登校して一足先にスタートを切った人も多いですが、今週末の大学入学共通テストに標準を合わせて3学期のスタートを切っている人も多いかと思います。今週は、特に健康管理に一番に気をつけ、気持ちを落ち着かせて、平常心で臨める工夫をして、些細なミスを防ぐ「詰めをしっかり」して過ごしてください。
集中力を高める方法は、12月のクリーンキャンペーンに参加した人には伝えましたが、集中力を高めるためには、雑念を捨てて今集中すべき所を見る「一点凝視法」という方法があります。心で集中しようと思うだけの内向性でなく、一点を凝視して外向性にすると集中力が高まると言われます。
例えば、野球であれば、相手のピッチャー、監督、観客など、いろいろと雑念がありますが、バッターボックスに立った時にはボールだけを凝視する人がプロ野球でも活躍しているようです。勉強や試験であれば、始める前にシャープペンの先をしばらくじっと見ることで集中力が高まりますので、今から実戦してみてください。試験前や試合前などには、是非「一点凝視法」をやってみてください。
高校2年生は、本気で自分の進路を目指して頑張る年になるでしょう。高校1年生は、文理選択や類型選択で、本格的に自分の進路を求め始める年になります。無理をせず、健康第一で、目標を立てて新年をスタートしてください。