ビジネス探究科 2年生 類型別特別講義③

ビジネス探究科2年生が類型別特別講義を受講しました

10月29日(水)3・4限に、2年生の類型特別講義を行いました。「グローバルビジネス」類型では、難民事業本部関西支部長の中尾秀一氏にお越しいただき、 「難民の現状と国内の取り組み」についてご講義いただきました。 中尾氏からは、難民を取り巻く国際的な現状や、日本国内での支援の取り組み、企業や地域社会が果たす役割について具体的な事例を交えながらお話いただきました。     

「グローバルビジネス」類型の生徒たちの感想と授業の様子は以下のとおりです。

〇事前学習で調べたことも実際に当事者の方と関わってお仕事されている方からお話を聞くと感じ方が全然違うと感じました。特に難民と避難民の違いが印象に残っています。避難民の方はたまたまとはいえ命からがら日本に来たのに最悪の場合もう一度自国に戻らなければならなかったり、難民と定義されても認定までにすごく時間がかかってストレスで病んでしまうなど安全な国に行けたとしてもしんどいことに変わりありません。現地で長く過ごすことを考えた荷物や、小舟に大勢がギリギリまで乗り込んで助けを求める写真を見ると、自分は平和な国に生まれただけで世界には多くの人が生きることが困難なのだということがよく分かりました。

〇難民の定義、難民条約の話が特に印象に残りました。難民条約というものが1951年に作られたのですがその背景として冷戦時代であり、社会主義と資本主義の対立になりそこで自分の意見と対立することからの難民であったり、植民地の独立で支配していた国との独立戦争があったために作られたということがわかりました。ただ作っただけでなくこういう背景があったからのだとよく理解できました。なので、武力紛争はこの難民条約では難民と指定されていないともわかりました。私は武力戦争から隣国に逃げてきた人が難民というイメージが強かったのでとても驚きました。しかし、こういう戦争が増えたことから他の国際法で難民と扱われるようになったみたいです。今回の講義で自分のイメージが合っているとは限らないのでしっかり色々調べてみることが大切だな、ととても感じました。