【SSH探究推進部】10月1日(水)SSH講演会が実施されました

10月1日(水) JICA海外協力隊帰国隊員である岡本先生に来校していただき「知らない世界に出会う驚きと楽しさ:グローバルヘルスの現場から」と題してご講演いただきました。事前アンケートの内容が興味深くて、生徒たちはどんなお話なのか楽しみにしていました。冒頭から2023年2月6日に起きたトルコ地震の際に国際緊急救助隊・医療チームとして派遣された時の実際の救助で起きた言葉の壁、日本の医療チームとして取材依頼をどう受けてきたかなどの興味深いお話から始まりました。事前アンケートから高校生がリアルに被災地の救助、医療の現場、日本という国の視点、異なる価値観に出会うということを想像しながら聞くことができたようです。さらに「グローバルヘルスとは何か」というお話では「健康の定義」についてじっくり考えることができました。肉体的・精神的・社会的にすべてを満たす「健康」がいかに難しいのかということ、さらに「平等」EQUALITYと「公平」EQUITYとはどういうことを意味するのか、より深く考えることができるお話でした。そして、岡本先生が今まで協力隊として行かれた様々な国の魅力的な一面や、きれいな風景写真とともに文化の違いなども紹介をしていただきました。

質疑応答では約20人の生徒たちが次々に質問を投げかけ非常に盛り上がり、生徒たちの意識の高さを感じました。質問の中の一つで、「私たち高校生にできる支援は何かありませんか?」という質問に対して、まずは「知ること」が大事、世界で何が起きているか、被災地の現状はどうなっているかをまず「知ろうとすること」から自分にできることを考えることが大事だと教えていただきました。

人生100年時代、世界各国さまざまな価値観、文化の違いがある中で生徒にはたくさんの選択肢を持って欲しいと話していただきました。2時間があっという間の有意義な講演会でした。岡本先生、貴重なご講演をありがとうございました。