立冬の頃(3年 社会教養)

季節の進み方が急で、「まるで秋を飛び越えて冬が来てしまったみたい」と感じた生徒がいました。実際、インターネット上では「四季」ではなく「二季」という言葉を見かけることもあります。
そんな中、校内の花壇に目を向けると、ラナンキュラス・ラックスが夏の休眠期を終え、今月になって新芽を出していました。葉や茎が一度枯れても、確かに命はつながっていて、自然の営みの力強さを感じさせてくれます。ゆっくりと自然に向き合ってみることで、季節の流れや命の巡りの美しさが見えてきます。
そして、日本には地域ごとに特徴のある焼き物文化が今も息づいています。授業では、ひとりひとりが自分の好みに合った焼き物の器を選び、その器に花を生けて、生徒玄関の横に飾りました。焼き物のあたたかみと花の彩りが調和し、日本の文化と自然の魅力を感じる、素敵な空間が生まれました。